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「はこビュン」日本通運とJR東日本物流、新幹線で即日配達サービスを試行!

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「はこビュン」で日本通運とJR東日本物流が連携!新幹線で即日配達を実現する背景とは?

2024年、物流業界では深刻な人手不足や労働時間規制の強化といった課題が表面化しています。このような背景から、持続可能で効率的な輸送手段の開発が急務となっています。特に都市間輸送においては、速達性を求める顧客ニーズと、CO2削減を含む環境配慮の観点から、新しい輸送モデルが模索されています。

この課題に対し、日本通運とJR東日本物流が協力し、2024年12月に新幹線を活用した即日配達サービスを試行することが発表されました。このサービスは「はこビュン」と呼ばれ、既存の旅客列車の貨物スペースを最大限に活用することで、これまでのトラック輸送にはないスピードと安定性を提供します。

「はこビュン」の技術解説!新幹線物流サービスのシステム構成に迫る!

「はこビュン」サービスの中心となるのは、新幹線の定時性と高速性です。具体的には、新幹線の最後尾車両や特定の車両内に専用の貨物スペースを設けることで、通常の旅客輸送に影響を与えない形で荷物を輸送します。このシステムは、荷物の集積と分配を迅速に行うため、駅構内の専用カウンターや自動ロッカー「マルチエキューブ」と連携しています。

荷物の追跡についても、先進的なIoT技術が活用されています。各荷物には専用のタグが取り付けられ、GPSやRFIDを用いたリアルタイム追跡が可能です。これにより、顧客は荷物の位置情報をスマートフォンやPCで簡単に確認できます。また、新幹線のダイヤ変更や遅延が発生した場合も、迅速に対応できる柔軟なシステム設計がなされています。

「はこビュン」には課題も山積み?新幹線物流サービスが直面する技術的チャレンジ!

一方で、この革新的なサービスには解決すべき技術的課題も多く存在します。例えば、荷物の積み下ろし作業の効率化が重要です。新幹線は停車時間が限られており、その間に迅速かつ正確に荷物を移動させるための技術と人員の整備が必要とされています。また、冷凍食品や医薬品などの温度管理が必要な荷物への対応も課題の一つです。

さらに、サービス提供地域の拡大に伴い、地方の駅でのオペレーション体制や、荷物を受け取る顧客向けの仕組みの改善が求められます。地方都市間の連携を強化するためには、地域ごとの物流事業者との協力も不可欠です。

最後に、新幹線というインフラを活用することで運賃が高くなる可能性もあり、コストパフォーマンスの調整がサービスの成功における鍵となります。これらの課題を一つずつ克服することで、「はこビュン」の本格展開が実現するでしょう。

まとめ:「はこビュン」日本通運とJR東日本物流、新幹線で即日配達サービスを試行!

  • 日本通運とJR東日本物流が新幹線を活用した即日配達サービス「はこビュン」を試行。
  • 新幹線の速達性や定時性を活かし、都市間物流の効率化を図る。
  • IoT技術を活用した荷物追跡システムや駅構内の自動ロッカーが特徴。
  • 課題として、積み下ろしの効率化や温度管理対応、コストパフォーマンスの調整が挙げられる。

参考

 

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