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JRグループ、2026年3月14日にダイヤ改正実施 寝台特急「サンライズ」東京発を繰り上げへ
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鉄道を利用する私たちにとって、春の「ダイヤ改正」は生活や旅行に関わる大きなニュースです。2025年12月12日、JRグループ各社より、再来年となる2026年3月のダイヤ改正の概要が発表されました。
今回は、特に注目を集めている寝台特急「サンライズ」の変更点や、なぜそのような変更が行われるのかという背景について、鉄道に詳しくない方にもわかりやすく解説していきます。
2026年3月14日、全国のJRでダイヤが新しくなります
JRグループは、2026年3月14日(土)に全国規模でのダイヤ改正を実施します。今回の改正で最も大きなトピックとなっているのが、日本で唯一の定期寝台特急である「サンライズ瀬戸・出雲」の東京駅出発時刻の変更です。
これまでは東京駅を21時50分頃に出発していましたが、今回の改正によって「21時26分頃」へと、約24分ほど繰り上げられる見込みです。「仕事終わりに飛び乗って旅に出る」というスタイルで愛用していた方にとっては、少し急ぐ必要が出てくるため注意が必要です。
なぜ時間を早めるの?「夜間保守」と「安全」の関係
「なぜ便利な時間をわざわざ変更するの?」と疑問に思うかもしれません。実はこの変更の裏には、私たちの安全を守るための「線路の保守作業」が深く関係しています。
鉄道の線路は、電車が走っていない深夜のわずかな時間に点検や修理を行っています。しかし、最終列車が遅いと、作業員さんが線路に入れる時間が短くなってしまいます。今回、サンライズの発車時刻を早めることで、夜間の作業時間を拡大し、より効率的かつ安全にメンテナンスを行えるようにする狙いがあります。これは、鉄道業界全体の「働き方改革」にもつながる重要な取り組みなのです。
サンライズだけじゃない?これからの鉄道旅の変化
今回の変更は単なる時間のズレ以上の意味を持っています。サンライズ瀬戸・出雲は、金曜日の仕事終わりにそのまま旅行へ出発できることで人気ですが、出発が21時半前になることで、都内でゆっくり夕食を済ませてから乗車するのが少し慌ただしくなる可能性があります。
また、全国的にも最終列車の繰り上げや輸送体系の見直しが進んでいます。これは「夜遅くまで走ること」よりも「安全な運行を持続させること」へ社会のニーズがシフトしていることの表れとも言えます。次の旅行計画を立てる際は、これまで通りの感覚ではなく、新しい時刻表をチェックする楽しみを見つけてみると良いかもしれません。
まとめ:安全と便利さのバランスが変わります
2026年3月のダイヤ改正は、単なる時刻の変更にとどまらず、鉄道の安全運行を支える現場の環境改善という大きな目的が含まれています。寝台特急サンライズの時刻変更は利用者にとってスケジュールの調整が必要ですが、これも長く安心して鉄道を利用するためのポジティブな変化と言えるでしょう。
具体的な各列車の詳細な時刻表は、実施日が近づくと各JR社から順次発表されます。旅行や出張の計画を立てる際は、最新の情報をチェックすることをおすすめします。
参考文献:
Impress Watch「JRグループ、2026年3月14日にダイヤ改正実施を発表」
JRグループ共同リリース(PDF)
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