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那覇基地「美ら島エアーフェスタ2025」開催!ブルーインパルスの展示飛行やF-15デモに多くのファンが熱狂
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2025年12月14日、沖縄の冬空が熱気と歓声に包まれました。航空自衛隊那覇基地にて、毎年多くのファンが待ちわびる一大イベント「美ら島エアーフェスタ2025」が開催されたのです。
普段は厳重な警備で守られている基地の中に一般の方が入場できる数少ないチャンスとあって、会場は航空ファンだけでなく、地元の家族連れや観光客で大賑わいとなりました。今回は、南国の空を舞台に繰り広げられた感動のイベントの模様を、初心者の方にもわかりやすくレポートします。
ブルーインパルスが舞う!那覇基地イベントのハイライト
今年の「美ら島エアーフェスタ」の最大の目玉は、なんといっても航空自衛隊が誇るアクロバットチーム「ブルーインパルス」による展示飛行でした。沖縄の青い海と空をバックに、整然と並んだ機体が白煙を描いて飛ぶ姿はまさに圧巻の一言。観客からは大きな歓声が上がり、多くの人がその美しい光景をカメラに収めていました。
また、那覇基地の主力戦闘機である「F-15」によるデモスクランブル(緊急発進)の展示も行われました。ジェットエンジンの轟音とともに急上昇していく姿は、頼もしさと迫力を肌で感じられる瞬間です。さらに、地上では「E-2D早期警戒機」などの普段あまり目にすることのない航空機も展示され、パイロットや隊員の方々と直接交流できる貴重な機会となりました。
なぜ那覇基地は特別?「民間機との共演」と「スクランブル」を解説
航空自衛隊の基地は日本各地にありますが、ここ那覇基地には他にはない大きな特徴があります。それは「那覇空港と滑走路を一緒に使っている」という点です。これを専門的には「軍民共用空港」と呼びます。イベント中も、自衛隊機の展示飛行の合間を縫って、私たちが旅行で使うような民間の旅客機が離着陸を行います。自衛隊機と旅客機が同じ滑走路を行き交う光景は、日本でもここ那覇でしか見られない非常に珍しいものです。
また、ニュースなどでよく聞く「スクランブル」という言葉についても解説しましょう。これは、領空に接近してくる国籍不明の飛行機に対し、戦闘機が緊急発進して様子を確認しに行く任務のことです。那覇基地は日本の南西域を守る最前線であり、このスクランブル発進の回数が非常に多い基地としても知られています。今回のイベントで行われたデモ展示は、私たちの空の安全がどのように守られているのかを、間近で理解できる学びの場でもあったのです。
もっと知りたい!沖縄の空ならではの魅力と楽しみ方
航空祭(エアーフェスタ)は全国で行われていますが、沖縄開催ならではの魅力は「ロケーション」と「温かさ」にあります。本州の航空祭は冬場だと寒さとの戦いになることもありますが、12月の沖縄は比較的暖かく、過ごしやすい気候の中でイベントを楽しめます。また、エプロン(駐機場)から海が見えるロケーションも那覇基地の特徴で、写真撮影をするファンにとっては「海・空・飛行機」を一度に撮影できる絶好のスポットです。
さらに、沖縄県外からの観光客にとっては、イベント参加とあわせて冬の沖縄観光を楽しめるのも大きなメリットです。基地周辺には那覇空港からアクセスの良い観光地も多く、午前中はエアーフェスタで航空機を楽しみ、午後は国際通りや首里城周辺を散策するといったプランも組みやすいのが特徴です。
地域とつながる空の祭典、来年の開催にも期待
「美ら島エアーフェスタ2025」は、単なる航空機の展示会ではなく、自衛隊と地域住民、そして観光客をつなぐ大切な交流の場となりました。迫力ある飛行展示に興奮し、隊員の方々の笑顔に触れることで、航空自衛隊の活動をより身近に感じられたのではないでしょうか。
航空ファンの方はもちろん、これまで飛行機に詳しくなかった方でも十分に楽しめるこのイベント。沖縄観光と合わせて訪れるのもおすすめです。今年参加できた方も、見逃してしまった方も、ぜひ来年の那覇基地で、南国の風とジェットサウンドを体感してみてください。











