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【2025-2026】名古屋の終夜運転まとめ|近鉄・地下鉄・JR東海・名鉄の対応一覧
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「今年の年越し、名古屋の電車は動いているの?」
「熱田神宮に初詣に行きたいけど、車だと駐車場が空いてないし……」
皆さん、2025年の年末年始の予定は決まりましたか?
普段は「車社会」と言われる名古屋ですが、大晦日の夜だけは違います。熱田神宮や大須観音周辺は交通規制だらけ。初詣の頼みの綱はやっぱり「鉄道」ですよね。
しかし、各社の公式発表を確認すると、名古屋の鉄道事情は大きく二分されています。「昔はJRも名鉄も朝まで走ってたよね?」という感覚で駅に行くと、シャッターが閉まっていて絶望することになります。
結論から言いますと、2025年の大晦日、名古屋で朝まで走るのは「近鉄」と「地下鉄」のみです。
JR東海と名鉄は、公式プレスリリースの通り、終夜運転を実施しません(通常の土休日ダイヤで終了)。
この記事では、各社の発表に基づいた「運行スケジュール一覧」を最初にお見せし、その後に「熱田神宮」や「伊勢神宮」へ迷わず行くための鉄道ルートを徹底解説します。
【一覧表】2025-2026年 名古屋エリアの終夜運転スケジュール
まずは各社から発表された運行計画の全体像を把握しましょう。
名古屋駅・金山駅などのターミナルを利用する方は、乗り換え先の路線が動いているか要チェックです。
| 会社名 | 主な対象路線 | 運行 状況 |
備考・主な初詣スポット |
|---|---|---|---|
| 近鉄 | 名古屋線・山田線・鳥羽線など | ◎ 終夜 |
名古屋エリア最強の終夜運転。 特急も大増発。伊勢神宮へのメインルート。 |
| 名古屋 地下鉄 |
東山線・名城線・鶴舞線など | ◎ 終夜 |
約30分間隔で朝まで運転。 上飯田線のみ終夜運転なし。 熱田神宮・大須観音 |
| JR東海 | 東海道線・中央線・関西線など | × なし |
終夜運転なし。 通常の土休日ダイヤで終了。 ※大晦日も延長運転はありません。 |
| 名鉄 | 名古屋本線・犬山線・常滑線など | × なし |
終夜運転なし。 通常の土休日ダイヤで終了。 ※豊川稲荷等の臨時延長もなし。 |
| あおなみ線 | 名古屋〜金城ふ頭 | × なし |
終夜運転なし。 通常の土休日ダイヤで終了。 |
| リニモ 愛環 |
東部丘陵線・愛知環状鉄道 | × なし |
通常通り運転終了。 |
※記号の意味:◎=始発まで通しで運転、×=通常通り(実施なし)
※情報は2025年12月発表の各社プレスリリースに基づきます。
「動く路線」と「動かない路線」の格差がすごい
表の通り、明暗が分かれています。
JRと名鉄は「通常通り」で終わる
JR東海および名古屋鉄道(名鉄)は、年末年始(12月30日〜1月3日)を「土休日ダイヤ」で運転し、大晦日の終夜運転および終電の繰り下げは一切行わないと発表しています。
「名鉄で神宮前駅まで行って熱田さんへ」という定番ルートは、深夜0時〜5時の間は使えなくなっていますので、絶対に駅に行かないでください。
【近鉄】お伊勢参りの最強ルート!特急「ひのとり」も走る
名古屋から「伊勢神宮」を目指すなら、近鉄一択です。
近鉄は公式発表にて、大阪・名古屋〜伊勢方面の越年臨時列車の運転を明言しています。
終夜運転で「特急」がバンバン走る
普通の鉄道会社は、深夜は各駅停車や急行のみですが、近鉄は違います。
近鉄名古屋駅発の伊勢方面行き特急が、深夜帯にも関わらず多数設定されています。
「ひのとり」で快適な年越し移動
名阪特急として人気の「ひのとり」車両を使用した臨時特急も設定されています。
深いリクライニングシートに身を沈めて、温かいコーヒーを飲みながら伊勢へ向かう……これぞ大人の年越しですよね。特急券はインターネット予約サービスで確保しましょう。
急行列車も約30〜60分間隔で運転
特急券が取れなくても大丈夫です。急行列車もしっかり走っています。
近鉄名古屋駅から伊勢市駅まで、急行でも乗り換えなしで行ける(または1回乗り換え)ので、学生さんや節約派の方にも優しいのが近鉄の魅力です。
【近鉄で行く】伊勢神宮(内宮・外宮)
深夜に近鉄で「伊勢市駅」または「宇治山田駅」へ。まずは外宮(げく)へ参拝し、そこからバスや徒歩で内宮(ないく)へ向かい、宇治橋前で初日の出を待つのが王道ルートです。深夜の参道で食べる「赤福」や「伊勢うどん」も格別ですよ。
【名古屋市営地下鉄】熱田神宮・大須観音への命綱
名古屋市内での移動、特に「熱田神宮」へのアクセスにおいては、地下鉄が唯一の頼りになります。
名古屋市交通局は、上飯田線を除く全線で終夜運転を行うと発表しています。
約30分間隔で「全線」運転の安心感
地下鉄東山線・名城線・名港線・鶴舞線・桜通線は、概ね30分間隔で朝まで運転を行います。
本数は決して多くはありませんが、時間を合わせれば確実に移動できるのは大きなメリットです。
上飯田線だけは「終夜運転なし」
平安通〜上飯田の1区間しかない「上飯田線」は、直通先の名鉄小牧線が終夜運転を行わないため、終電の繰り下げも含めて実施しません。
上飯田エリアの方は、深夜の移動手段がないため注意が必要です。
名鉄が止まっている時の「熱田神宮」アクセス法
ここが一番のポイントです。
普段、熱田神宮へは名鉄「神宮前駅」が便利ですが、深夜は名鉄が動きません。ではどうするか?
地下鉄名城線「熱田神宮西駅(旧:神宮西)」を使う
地下鉄名城線の「熱田神宮西駅」が最寄りになります。
ここから本宮までは徒歩で約10〜15分ほどかかりますが、深夜に唯一動いているアクセス手段です。名城線は「栄」や「金山」を通るので、繁華街からの移動もスムーズです。
【地下鉄で行く】熱田神宮・大須観音
熱田神宮西駅から人の流れについていけば迷いません。深夜の境内は屋台の明かりと焚き火で幻想的です。
大須観音へは鶴舞線で
「大須観音駅」直結。除夜の鐘をつきたい人や、商店街の賑わいを感じたい人におすすめです。
【JR・名鉄】動かない路線の「落とし穴」対策
「JRも名鉄も動かない」という事実は、乗り換え計画に大きな影響を与えます。
特に市外から来る方は注意が必要です。
郊外へ帰る手段がなくなる
例えば、「名古屋駅まで地下鉄で戻ってきたけど、そこから先のJR東海道線(岐阜方面・岡崎方面)がない」という事態が発生します。
大晦日の深夜、名古屋駅周辺で始発を待つのは寒くて辛いものがあります。
タクシーも捕まらない覚悟を
「電車がないならタクシーで」と思っても、大晦日の名古屋駅前のタクシー乗り場は長蛇の列です。
市外にお住まいの方は、「朝まで市内で過ごす」か「車で行って駐車場争奪戦に参加する」か、覚悟を決める必要があります。
豊川稲荷へのアクセスはどうなる?
商売繁盛の神様「豊川稲荷」へは、かつて名鉄が臨時列車を出していましたが、現在は実施していません。
名鉄が動かない場合、JR飯田線も動いていないため、深夜の豊川稲荷へ行く手段は「車」のみとなります。電車で行くなら、元旦の始発を待つのが正解です。
絶対失敗しない!名古屋の終夜運転、3つの注意点
最後に、楽しいお正月を台無しにしないための注意点をお伝えします。
1. 「金山駅」での乗り換えトラップ
金山駅はJR・名鉄・地下鉄が集まる総合駅ですが、深夜に動いているのは「地下鉄名城線だけ」です。
JRや名鉄の改札に行っても閉まっています。「金山まで行けばなんとかなる」は通用しません。
2. コインロッカー難民に注意
熱田神宮や大須観音の周辺、および名古屋駅のコインロッカーは、大晦日は早い時間から埋まります。
荷物はなるべく少なくするか、事前にホテルに預けておくのが鉄則です。
3. トイレは「改札に入る前」に
地下鉄の駅のトイレは数が少なく、初詣客で激混みします。
特に女性用トイレは長蛇の列になりがち。コンビニや開いている商業施設があれば、駅に向かう前に済ませておくことを強くおすすめします。
まとめ:2025年の名古屋は「近鉄と地下鉄」を使い倒せ!
いかがでしたでしょうか?
名古屋の終夜運転事情は、ここ数年でシンプルかつシビアになりました。
【今回の記事のポイントおさらい】
- 朝まで動くのは「近鉄」と「地下鉄(上飯田線除く)」のみ!
- JRと名鉄は「通常通り終了」が確定(要注意!)
- 熱田神宮へは名鉄神宮前ではなく「地下鉄熱田神宮西」を利用
- 伊勢神宮へ行くなら近鉄特急の予約をお早めに
「JRや名鉄が動いていない」という事実を知っているだけで、大晦日のトラブルは9割防げます。
動いている路線を賢く使って、2025年から2026年にかけての年越しを素晴らしいものにしてください。
それでは、よいお年を!
引用・参考URL
本記事の情報は、以下の公式サイトおよび公開情報を参考に作成しています。最新の運行情報は必ず各社公式サイトをご確認ください。







