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カンタス航空、新千歳〜シドニー直行便を再開!北海道のスキー需要に対応

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北海道の美しい雪景色が世界中の観光客を魅了する季節がやってきました。そんな中、オーストラリアと北海道を繋ぐ「空の便」に関する嬉しいニュースが飛び込んできました。
日本の冬の観光シーズンをさらに盛り上げるこの話題について、詳しくお届けします。

カンタス航空、冬の北海道へ!新千歳〜シドニー線が復活

オーストラリアを代表する航空会社であるカンタス航空が、2025年12月15日より「札幌(新千歳空港)」と「シドニー」を結ぶ直行便の運航を再開しました。
これは、ニセコをはじめとする北海道のスキーリゾートが世界的に人気を集めていることを受けたもので、冬の期間に合わせた「季節運航」となります。

使用される飛行機は「エアバスA330-200型機」という大型の機材です。
また、同じ日には別の航空会社(バティックエア・マレーシア)による関西〜クアラルンプール線の開設も報じられており、日本の地方空港を含めた国際線のネットワークが再び活発になってきています。

【解説】なぜ「冬だけ」飛ぶの?インバウンドと季節運航の仕組み

今回のニュースで気になるキーワード、「季節運航」と「インバウンド」について少し詳しく見ていきましょう。
まず、なぜ冬だけの再開なのでしょうか。それは、オーストラリアが南半球に位置していることが大きく関係しています。

日本が冬の時、南半球のオーストラリアは真夏です。
「真夏の暑さを避けて、日本の極上のパウダースノーを楽しみたい」というオーストラリアからの旅行客(インバウンド)の需要がこの時期に爆発的に高まります。
航空会社はこの需要の波に合わせて、効率よく飛行機を飛ばすために、冬限定で路線を再開させる戦略をとっているのです。

【深掘り】なぜオーストラリア人は北海道に熱狂するのか?

「パウダースノー」だけではない、北海道が選ばれる理由をご存知でしょうか?
実は、オーストラリアと日本は、南北に離れていますが「時差」がほとんどありません(通常1〜2時間程度)。

欧米へのスキー旅行と違い、ひどい時差ボケに悩まされることなく、到着したその日から元気にスキーやスノーボードを楽しめるのが大きな魅力です。
さらに、北海道ならではの「食」や「温泉」文化も相まって、長期滞在をする観光客が非常に多いのが特徴です。
今回の直行便再開は、乗り継ぎの手間をなくし、より手軽に北海道へアクセスできるようにするもので、観光地にとっても大きな経済効果が期待されています。

まとめ:地方空港から世界へ繋がる空の旅

カンタス航空の新千歳〜シドニー線の再開は、単なる路線の復活以上の意味を持っています。
北海道という地方空港が、ダイレクトに世界と繋がることで、地域経済の活性化や国際交流がさらに進むことでしょう。

この冬、新千歳空港では海外からのスキー客で賑わう光景が日常になりそうです。
私たちも、改めて地元の魅力や、海外から見た日本の良さに注目してみると面白いかもしれませんね。

参考文献:sky-budget(2025/12/15)

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