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成田空港で日本初の規制緩和!外国免許から国内免許への切り替えがスムーズに

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日本の空の玄関口、成田国際空港から画期的なニュースが届きました。
現在、日本を訪れる外国人観光客が急増する一方で、空港を支える現場スタッフの不足が深刻な課題となっています。
こうした状況を打破するため、JALと成田市が協力し、これまでの「当たり前」を覆す新しい仕組みを日本で初めて実現させました。

成田空港で新制度!外国出身スタッフがより早く働けるように

日本航空(JAL)と成田市は、国の「国家戦略特区」という制度を利用して、外国人スタッフが日本の運転免許をスムーズに取得できる「外国免許特認」の第1号が誕生したと発表しました。

これまで、特定の国(非ジュネーブ条約締約国)から来た外国人が日本の免許に切り替えるには、日本に上陸してから約6ヶ月もの待機期間が必要でした。
しかし、今回の制度導入により、この長い待ち時間が大幅に短縮されます。
これにより、空港で飛行機の誘導や貨物の運搬などを行う「グランドハンドリング」という重要な仕事に、外国人材がすぐに着任できるようになります。

専門知識を解説:なぜ「6ヶ月の壁」があったのか?特区で何が変わる?

空港の地上作業では、飛行機を牽引する特殊車両や貨物を運ぶ車を運転するために、日本の普通自動車免許が不可欠です。
これまでは国際的な条約の関係で、一部の国出身の方は日本に来てから半年経たないと、母国の免許を日本のものに書き換える手続きができませんでした。
せっかくやる気のあるスタッフが来日しても、「半年間は運転ができない=メインの仕事ができない」という大きなハードルがあったのです。

今回の「国家戦略特区」による規制緩和は、この待機期間をパスできる特別なルールです。
成田市という特定のエリア(特区)で、自治体と企業がしっかりと連携・管理することを条件に、特例として早期の免許取得が認められました。
これは、日本の労働力不足を解決するための、非常に具体的かつ実効性の高いモデルケースと言えます。

さらに知りたい:これからの空の旅はどう変わる?

この取り組みが注目されているのは、単に「免許が早く取れる」という点だけではありません。
政府が掲げる「訪日客6,000万人時代」という目標に対し、空港の受け入れ能力を維持するための「生命線」になる可能性があるからです。

グランドハンドリングの仕事は、一朝一夕で身につくものではなく、現場での経験が重要です。
免許取得の待ち時間がなくなることで、新人スタッフは来日直後から実地訓練に入ることができ、より早く「プロ」として活躍できるようになります。
今後、この成田市での成功例が他の空港や他の業種(例えば物流業界など)に広がっていくのか、その波及効果に期待が集まっています。

まとめ:空港の未来を支える「規制緩和」の一歩

今回のニュースは、人手不足という大きな壁に対し、ルールそのものを柔軟に変えることで解決を図った好例です。
JALと成田市の連携によって生まれたこの仕組みは、外国人スタッフにとっては「早く働ける喜び」を、空港にとっては「安定した運営」をもたらします。

私たちがこれからも安全で快適な空の旅を楽しめる背景には、こうした制度の進化と、それを支える現場スタッフの努力があることを忘れてはいけません。
空港DX(デジタルトランスフォーメーション)と並行して、こうした「人」に関する規制緩和が進むことで、日本の空はさらに活気づいていくでしょう。

参考文献:JAL プレスリリース(2026年1月22日)

 

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