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「タクシーが来ない」を解決へ。国交省が推進する“地域の足”を守る新制度とは?
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「タクシーを呼びたいのに、全然つかまらない」「近くにバス停がなくて、買い物に行くのも一苦労……」。そんな日常の困りごとを解決するための、新しい一歩が踏み出されました。
2026年1月23日、国土交通省が進める「交通空白」解消プロジェクトの一環として、地域の一般ドライバーが「プロの教育」を受ける特別な講習が始まりました。
地域の「足」を支える一般ドライバーの育成が本格始動!
国土交通省の「交通空白」解消パイロット・プロジェクトに基づき、WILLER株式会社などが運営する『ミライモビリティ・ラボ』が、地域の一般ドライバー(クルー)を対象とした「大臣認定講習」を開始しました。
この取り組みは、タクシーが不足している地域や夜間の都市部などで、一般の人が自分の車を使って有償で送迎を行う「日本版ライドシェア」などの質を支えるためのものです。
講習では、安全運転の知識だけでなく、お客様への接遇や万が一の際の対応なども学ぶことができます。これにより、私たちは「タクシーがいない場所でも、安心して地域の車を利用できる」ようになることが期待されています。
専門知識をわかりやすく解説:そもそも「交通空白」と「大臣認定講習」とは?
「交通空白(こうつうくうはく)」とは、公共交通機関(バスやタクシー)が著しく不足している地域や時間帯のことを指します。
過疎化が進む地方だけでなく、実は観光客が急増した都市部の夜間なども、タクシーが捕まらない「交通空白」が発生しています。これを解消するために期待されているのが、一般ドライバーによる「日本版ライドシェア」です。
今回のポイントである「大臣認定講習」は、いわば「国が認めた安心の印」です。
一般的なタクシー運転手には二種免許が必要ですが、この講習を修了することで、一般ドライバーであっても安全管理や接遇の一定水準を満たしていることが証明されます。利用者の安全性とサービス品質を担保するための、非常に重要な仕組みなのです。
さらに詳しく:私たちの生活はどう変わる?「住民が住民を支える」未来の移動
このプロジェクトが広がると、私たちの暮らしはどう変わるのでしょうか?
まず、「移動の自由」が格段に上がります。高齢者の方が病院へ行く際や、若者が夜遅くに帰宅する際など、タクシー不足で諦めていた外出が可能になります。
また、地域の住民が「ドライバー」として活躍できる新しい働き方も注目されています。
自分の空き時間を使って、顔見知りの近所の方や、観光で訪れた人を助けながら報酬を得る。そんな「住民による住民のための移動手段」が、地域のコミュニティを活性化させる鍵となります。
将来的には、スマートフォン一つで地域の車を呼び出し、AIが最適なルートで効率よく運んでくれる「MaaS(マース)」と呼ばれる便利な社会が当たり前になっていくでしょう。
まとめ:誰もが自由に、安全に移動できる社会の実現に向けて
今回の「大臣認定講習」の開始は、単にドライバーを増やすだけでなく、「安全な移動のスタンダード」を作るための大きな挑戦です。
プロのタクシーと、地域の熱意ある一般ドライバーが手を取り合うことで、日本の交通網はより強固なものへと進化していきます。
移動の壁がなくなることで、日本のどこにいても自由に活動できる。そんなワクワクする未来が、すぐそこまで来ています。
参考文献:国土交通省「交通空白」解消パイロット・プロジェクト実証事業 『ミライモビリティ・ラボ』における地域交通クルー(ドライバー)向け大臣認定講習実施について











