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【2026年最新】国際線ランキングTOP10 データで見る航空業界の実態

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旅客数・路線数・定時運航率など多角的なデータをもとに、国際線の「今」を徹底解説します。初心者の方でもわかりやすいよう、専門用語にも丁寧な解説を加えています。

「どの航空会社が国際線で一番強いの?」「日本発の国際線ってどんな路線が人気なの?」そんな疑問、ありますよね。

この記事では、国際線の旅客数ランキング・路線人気ランキング・定時運航率ランキングの3つの視点から、最新データを使ってわかりやすく解説します。ランキングを眺めるだけで、航空業界のリアルな勢力図が見えてきますよ。出発前の旅行計画にも、業界研究にも役立つ内容になっています。ぜひ最後までご覧ください。

国際線ランキングを読む前に知っておきたい基礎知識

ランキングを正しく読むためには、航空業界で使われている指標の意味を知っておくことが大切です。同じ「ランキング上位」でも、何を基準にしているかによって意味がまったく変わってきます。

旅客数(RPK)って何?

航空業界で旅客の輸送量を示す代表的な指標が「RPK(Revenue Passenger Kilometers:有償旅客キロ)」です。これは「何人の乗客を何km運んだか」を掛け合わせた数字です。たとえば100人を1,000km運んだ場合、RPKは10万となります。この指標が大きい航空会社ほど、「遠い距離を多くの人に運んだ実力派」といえます。国際線では特にこのRPKが航空会社の規模感を示す重要な物差しです。

定時運航率(OTP)とは?

定時運航率(OTP:On-Time Performance)は、予定された出発・到着時刻に対してどれだけ時間どおりに運航できたかを示す割合です。一般的に「出発・到着とも15分以内の遅延」を「定時」とカウントするケースが多いです。旅行者にとって「信頼できる航空会社か」を測るうえでとても参考になる数字ですよね。定時運航率ランキングでは、日本の航空会社が世界トップクラスの常連として知られています。

スカイトラックス評価って信頼できる?

航空会社の評価機関として世界的に知られているのが「スカイトラックス(Skytrax)」です。機内サービス・清潔さ・機内食・スタッフの対応などを実際の乗客評価をもとに星5段階でランク付けしています。「5スターエアライン」認定を受けるのは世界でも一握りの航空会社だけで、非常に権威のある評価として旅行者の参考にされています。

【2025年版】国際線 旅客数ランキングTOP10(世界)

まずは世界規模のデータから見ていきましょう。国際航空運送協会(IATA)や各航空会社の公開データをもとに、2025年時点での最新旅客数をベースにした国際線ランキングTOP10をご紹介します。コロナ禍からの回復が完全に完了した現在、各社の順位には興味深い変化が起きています。なお2025年通年の確定値は年度末以降に順次発表されるため、2024年実績と2025年速報値を組み合わせた最新データを使用しています。

旅客数ランキング TOP10(2025年・最新データ)

順位 航空会社名 旅客数(概算) 補足
1 アメリカン航空(American Airlines) 約2億2,600万人 国内線・国際線合計で世界最多規模
2 ライアンエアー(Ryanair) 約1億8,170万人 欧州最大のLCC、短距離国際線に特化
3 ユナイテッド航空(United Airlines) 約1億7,360万人 有効座席マイル(ASM)では世界最大
4 デルタ航空(Delta Air Lines) 約1億7,200万人 収益・資産・ブランド価値で世界最高水準
5 サウスウエスト航空(Southwest Airlines) 約1億6,400万人 世界最多のルート数を誇る米国LCC
6 中国南方航空(China Southern) 約1億4,000万人 アジア最大規模、広州をハブに展開
7 インディゴ(IndiGo) 約1億2,000万人 インドを中心に急拡大するアジア最大LCC
8 ターキッシュ エアラインズ(Turkish Airlines) 約8,500万人 就航国数で世界最多クラス(300都市以上)
9 エミレーツ航空(Emirates) 約6,500万人(国際線特化) 純粋な国際線のみでは依然として最大級
10 中国東方航空(China Eastern) 約1億3,500万人 上海をハブに国際・国内路線を展開

※出典:IATA公式統計Statista(2025年9月更新)をもとに概算で作成。エミレーツは非上場のため参考値として掲載。

💡 ポイント:1位のエミレーツ航空はここ数年でも首位をキープしています。「中東3大キャリア(エミレーツ・カタール・エティハド)」と呼ばれる中東系航空会社の台頭が国際線市場を大きく塗り替えたといっても過言ではありません。

米国系・格安航空が上位を占める理由

2025年最新のランキングを見ると、旅客総数ではアメリカン航空など米国の大手キャリアが上位を占めています。これは国内線を含めた総旅客数の多さが反映されているためです。一方、純粋な国際線のみで比較した場合、エミレーツ航空やターキッシュ エアラインズが依然として最強クラスであることに変わりはありません。また注目すべきはインドのLCC・インディゴの急台頭で、アジアの新興市場が世界の航空地図を塗り替えつつあります。

日本発 国際線 人気路線ランキングTOP10

次は、日本に住む私たちが気になる「日本発の国際線で人気の路線」を見ていきましょう。国土交通省航空局の統計をもとにした、日本出発国際線の旅客数ランキングです。渡航先の選び方の参考にもなりますし、旅行業界や航空業界の動向を知るうえでも面白いデータです。

日本発 国際線 旅客数ランキング(2023年度)

順位 路線(日本発着) 旅客数(概算) 補足
1 東京(成田/羽田)〜ソウル(仁川/金浦) 約680万人 日韓往来が急増、LCCも充実
2 東京〜台北(桃園) 約420万人 観光人気が高く増便が続く
3 東京〜香港 約380万人 ビジネス需要も根強い
4 東京〜上海(浦東/虹橋) 約340万人 コロナ後に回復が加速
5 東京〜バンコク(スワンナプーム) 約310万人 東南アジア圏でトップの人気
6 東京〜ホノルル 約290万人 日本人のハワイ旅行需要が底堅い
7 東京〜ロサンゼルス 約260万人 米西海岸路線は留学・ビジネス需要
8 大阪〜ソウル 約230万人 関西発韓国路線が大幅増
9 東京〜ニューヨーク 約200万人 長距離路線の代表格
10 福岡〜ソウル 約180万人 九州発の国際線として急成長

※出典:国土交通省 航空輸送統計年報をもとに概算で作成しています。

韓国路線が圧倒的な理由

日本発の国際線でダントツの1位は東京〜ソウル路線です。2023年以降、円安の影響でインバウンド(訪日外国人)が急増した一方、日本人の韓国旅行もK-POPブームや韓国グルメへの関心からどんどん増えています。加えてJetstar Japan・Peach・チェジュ航空などのLCC(格安航空会社)が大量に座席を供給しているため、「気軽に行けるお隣の国」という位置づけが定着しています。韓国路線は価格競争が激しく、早割なら片道1万円以下のチケットも珍しくありません。

地方空港発の国際線も注目

10位に入った福岡〜ソウル路線に象徴されるように、地方空港発の国際線も近年存在感を増しています。福岡・那覇・新千歳・中部(セントレア)などからのアジア路線は、訪日外国人の地方分散化と相まって急速に路線数が増えています。地方在住者が東京を経由せずに直接海外へ行ける選択肢が増えることは、地域経済にとっても大きなプラスですね。

国際線 定時運航率ランキング(世界・航空会社別・2025年)

「時間通りに飛ぶかどうか」は旅行者にとって重大な関心事ですよね。特に乗り継ぎがある旅程では、出発便が少し遅れるだけで次の便に乗り遅れるリスクがあります。ここでは定時運航率(OTP)の2025年最新データをご紹介します。OAG(航空業界のデータプロバイダー)が毎月発表する最新ランキングをもとにしています。

定時運航率ランキング(2025年8〜11月 OAGデータ基準)

順位 航空会社 定時運航率(参考) 補足
1 ロイヤルヨルダン航空(Royal Jordanian) 約93〜96% 2025年複数月で月間世界1位を記録
2 フィリピン航空(Philippine Airlines) 約92〜93% アジアトップ、運航便の大半が時間通り
3 フライセーフェア(FlySafair) 約91〜92% 南アフリカ発のLCC、キャンセルゼロ月も
4 ハイナン航空(Hainan Airlines) 約88〜89% 大手航空会社カテゴリで2025年11月世界1位
5 SASスカンジナビア航空(SAS) 約87〜92% 欧州最高水準、大型航空会社でも安定
6 フジドリームエアラインズ(FDA) 約91% 日本地域航空、2025年8月トップ20入り
7 インディゴ(IndiGo) 約85〜87% 超大規模運航でキャンセルほぼゼロが特筆
8 デルタ航空(Delta Air Lines) 約83% 北米の大手では最も安定した定時性
9 中国南方航空(China Southern) 約87〜88% 超大規模ネットワークで高水準を維持
10 ハワイアン航空(Hawaiian Airlines) 約85〜88% 北米では上位、地理的条件も有利

※参考:OAG On-Time Performance 2025(2025年8〜11月データ)をもとに月次動向から作成。月によって順位は変動します。

2025年の定時運航率トレンド:中東・アジア勢が台頭

2025年の月次データを追うと、かつては日本の航空会社(ANA・JAL)が常連だった定時運航率ランキングに、中東の小規模キャリアや東南アジアの航空会社が頻繁に顔を出すようになっています。ロイヤルヨルダン航空は2025年複数月で世界1位を記録しており、「定時運航率=大国・大手のみが強い」という従来のイメージが大きく変わりつつあります。日本の地域航空フジドリームエアラインズも2025年8月のトップ20入りを果たし、日本品質の高さは健在です。

国際線 旅客数の推移データ(コロナ前後〜2025年比較)

航空業界にとって2020〜2022年はまさに激動の時代でした。新型コロナウイルスによる渡航制限で国際線旅客数は壊滅的な落ち込みを経験しましたが、その後の回復は想像以上に速いペースで進んでいます。IATAが2025年8月に発表した最新統計レポートを参考に、世界全体の国際線旅客数の推移を振り返ります。

世界の国際線旅客数 推移(2019〜2025年)

年度 国際線旅客数(概算) 前年比 ポイント
2019年 約46億人 +5.2% コロナ前の過去最高水準
2020年 約18億人 ▲60.9% コロナによる過去最大の落ち込み
2021年 約19億人 +5.6% 緩やかな回復開始
2022年 約31億人 +63.2% 規制緩和で急回復
2023年 約42億人 +35.5% コロナ前水準に迫る
2024年 約48億人 +14.3% 過去最高を更新(IATA確認済み)
2025年(予測) 約50億人超 +5.3%(IATA予測) さらなる成長継続、アジア太平洋が+7.8%で最大成長

※参考:IATA World Air Transport Statistics 2025(2025年8月発表)をもとに概算で作成。

2025年もアジア太平洋が成長を牽引

IATAの2025年統計によると、アジア太平洋地域の旅客需要の伸びが前年比+7.8%と世界最大の成長率を記録しています。2024年は過去最高の旅客数を記録したことがIATAにより公式確認されており、2025年はその水準をさらに上回る見通しです。日本では訪日外国人の急増に加え、日本発の海外旅行も回復が加速しています。アジアの中産階級の拡大が新たな旅行需要を生み出し続けているのが大きな要因のひとつです。

プレミアムクラスの需要増加も見逃せない

IATAの2025年レポートで特筆すべきポイントとして、国際線のプレミアムクラス(ビジネス・ファーストクラス)の需要増加があります。エコノミークラスの旅客数が前年比+28.6%だった一方、プレミアムクラスは+11.8%の成長で高水準を維持しました。特にアジア太平洋地域でのプレミアム旅客数が+22.8%という驚異的な成長を記録しており、快適な旅への需要が高まっていることが数字に表れています。

スカイトラックス 国際線 航空会社ランキング TOP10(2024年)

「どの航空会社が一番サービスが良いの?」という疑問に答えてくれるのがスカイトラックス(Skytrax)のランキングです。英国に本拠を置く航空評価機関で、世界中の旅行者からの評価をもとに毎年ランキングを発表しています。旅行者の口コミが実際のランクに反映されるため、信頼性が高いとされています。

スカイトラックス 世界の航空会社ランキング(2024年版)

順位 航空会社 本拠地 補足
1 カタール航空(Qatar Airways) カタール 9度目の世界最優秀航空会社賞、ビジネスクラスも最高賞
2 シンガポール航空(Singapore Airlines) シンガポール 客室乗務員賞・ファーストクラス賞を同時受賞
3 キャセイパシフィック航空(Cathay Pacific) 香港 2022年低迷から急回復、長距離路線が高評価
4 エミレーツ航空(Emirates) UAE 機内エンターテインメント賞受賞、A380の豪華機内が人気
5 全日本空輸(ANA) 日本 日本品質のサービスが世界で高評価、アジアトップ5常連
6 日本航空(JAL) 日本 おもてなしの精神と安定したサービス品質
7 エバー航空(EVA Air) 台湾 ハローキティジェットでも有名、サービス水準が高い
8 ターキッシュ エアラインズ(Turkish Airlines) トルコ 機内食クオリティが特に評価、就航国数で世界最多クラス
9 大韓航空(Korean Air) 韓国 アジア路線のサービス改善が継続して評価
10 スイス インターナショナル(SWISS) スイス 精密さと上品なサービスが欧州トップ水準

※出典:Skytrax World Airline Awards 2025(2025年6月17日 パリ・エアショーにて発表)

カタール航空が首位奪還した背景

2025年スカイトラックスでは、前年首位だったシンガポール航空を抑えてカタール航空が世界一に返り咲きました。これはカタール航空にとって史上9度目の受賞です。ドーハ・ハマド国際空港を拠点に、全クラスにわたる一貫したサービス品質と精密な乗り継ぎ対応が高く評価されました。ANA(5位)・JAL(6位)はトップ10に揃って入賞しており、日本の2大キャリアが世界トップ10を維持し続けているのは、日本の航空品質が世界基準で見ても傑出していることの証明です。

LCC(格安航空会社)国際線ランキングも要チェック

スカイトラックスではフルサービスキャリアだけでなく、LCC(Low Cost Carrier:格安航空会社)の専用ランキングも発表しています。国際線LCCではAirAsia・IndiGo・easyJetなどが上位に入ることが多く、「安くても一定のサービス品質を保つ」航空会社が評価されています。コストを抑えて海外旅行を楽しみたい方は、このLCCランキングも参考にするといいですよ。

まとめ:国際線ランキングから見えてくる航空業界の「今」

今回は国際線ランキングを4つの切り口(旅客数・日本発人気路線・定時運航率・総合満足度)から解説してきました。2025年の最新データで見えてきたポイントをまとめます。

旅客総数ではアメリカン航空などの米国系キャリアが上位を占める一方、純粋な国際線ではエミレーツ・ターキッシュ エアラインズが依然として最大規模です。日本発の人気路線は韓国・台湾・東南アジアが上位を占め、近距離アジア旅行の需要は引き続き非常に旺盛です。定時運航率では中東やアジアの新興キャリアが存在感を増しており、2025年はロイヤルヨルダン航空が複数月で世界1位を獲得しました。スカイトラックスの総合満足度では、カタール航空が史上9度目の世界一に輝き、ANA(5位)・JAL(6位)も健在です。IATAによれば2024年の国際線旅客数は過去最高を記録しており、2025年もアジア太平洋を中心にさらなる成長が続く見通しです。旅行の計画を立てる際には、ぜひこのランキングデータを参考にしてみてください。

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