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2024年10月、日本航空(JAL)は、訪日客が増加する羽田空港の「JALスカイミュージアム」にて、AIロボットを活用した実証実験を発表
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訪日客向け多言語対応の新時代!AIロボ「temi」の導入
2024年10月、日本航空(JAL)は、訪日客が増加する羽田空港の「JALスカイミュージアム」にて、AIロボット「temi」を活用した実証実験を発表しました。観光客にとって、言語の壁が訪問の一つの障壁となるなか、「temi」は日本語、英語、中国語、韓国語に対応し、展示物の案内や館内ナビゲーションをスムーズに行います。外国人来場者が急増している現状では、訪日客向けに多言語での対応が急務となっており、このロボットの導入により、訪問者はより良いサービス体験を受けられるようになります。
「temi」の導入背景には、施設の案内と展示物説明の多言語対応を通じて、異文化に触れる体験を向上させる目的があります。この実証実験では、AIロボットが自動で来館者にアプローチし、観光ガイドが不要な施設案内を実現します。また、スマートフォンやタブレットと連携することで、遠隔地からもコミュニケーションが可能です。今回のプロジェクトにより、日本航空は最新技術を取り入れたインタラクティブな体験を提供し、国内外から訪れる多様な観光客にとって、楽しく有意義な訪問を提供します。
自律移動型AIロボット!「temi」が提供する革新的な体験
「temi」は、アメリカのtemi社が開発したテレプレゼンス機能を持つAIロボットであり、映像や音声によるリアルタイムコミュニケーションを実現しています。地図生成や地点登録機能を搭載し、自律的に移動して施設内を案内する能力を備えています。これにより、観光客はロボットと対話しながら、館内をスムーズに巡ることができ、まるで専属ガイドがいるかのような体験が可能です。さらに、「temi」は展示物の詳細な説明を行う機能も持っており、訪問者が深く学び、理解を深めるサポートをします。
自律移動型であるため、スタッフが同行せずとも、観光客が迷うことなく館内を探索できます。特に訪日外国人向けに多言語での案内が求められている中で、「temi」はAIによる音声認識と自動翻訳を駆使し、訪問者と双方向のコミュニケーションを行います。これにより、スタッフの負担が減り、業務効率が向上するだけでなく、訪問者に対して高品質なサービスを提供することが可能になります。また、AIロボットを通じたインタラクティブな案内により、訪問者は楽しく学べる新しい観光体験を楽しめます。
業務効率化と新たな観光体験を目指す!JALの挑戦
実証実験は、2024年11月1日から12月25日まで実施され、スタッフの省人化と業務効率の改善を図るとともに、施設内案内の完全自動化を目指しています。外国人観光客が増加していることから、今回の取り組みは、スタッフ不足が懸念される現場で特に重要視されています。実証実験の結果を基に、さらなるデータ収集とフィードバックの分析を行い、最終的には空港などの大型施設へのAIロボットの導入を検討する計画です。このように、AIロボットの活用により、訪問者に対してより快適で便利な体験を提供し、航空業界における新たなサービスの基準を作ることが目指されています。
加えて、将来的には、空港や観光施設での「temi」や他のロボットの活用も検討されており、顧客のニーズに即したインタラクティブな体験が提供されることが期待されています。AIによる案内業務の省力化は、日本のみならず海外でも注目されており、観光業界における新たな方向性を提示しています。この取り組みは、今後の観光産業や航空業界においても大きな影響を与えるとされ、訪問者にとってさらに便利で記憶に残る体験が提供されることが期待されています。
まとめ
- 2024年10月、日本航空はAIロボ「temi」をスカイミュージアムで実証実験開始。
- 「temi」は日本語、英語、中国語、韓国語対応で、多言語案内が可能。
- ロボットの自律移動と多言語機能で観光客に新たな体験を提供。
- 業務効率改善や空港での活用も見据え、技術導入を進める予定。
- インタラクティブな体験が可能になり、訪問者満足度が向上。
参考文献 プレスリリース|JAL企業サイト
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