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トヨタとNTTが自動運転で提携!次世代の技術でスマートシティ構築へ

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トヨタとNTTが目指すスマートシティの実現とは

2024年10月、トヨタ自動車とNTTは、スマートシティ分野での協力を拡大するため、次世代の自動運転技術を基盤とした「スマートシティプラットフォーム」構築を発表しました。この提携は、NTTのICT技術とトヨタのモビリティ技術を融合し、人と車、そして都市そのものが高度に連携する都市環境を実現することを目指しています。スマートシティプラットフォームは、あらゆる領域でリアルタイムのデータ収集と分析が可能となり、効率的なエネルギー管理や安全な交通インフラの構築が可能になります。

最初の実装例として、トヨタのWoven Cityと東京都港区品川区のNTT街区にてこのシステムを導入予定で、成功次第で他都市への展開も視野に入れています。

スマートシティプラットフォームの技術的特徴

スマートシティプラットフォームは、都市のあらゆるデータを集積し、リアルタイムでの情報管理と意思決定を支援します。このプラットフォームは、デジタルツイン技術を活用し、物理的な都市と仮想空間をリアルタイムで同期させることで、都市運営におけるシミュレーションと最適化が行えます。たとえば、災害が発生した場合でも即座にシミュレーションを行い、避難経路の提示や交通の最適化が可能です。

また、自動運転車同士が通信し、互いの位置や速度情報を共有することで、交通事故の減少や交通渋滞の緩和が期待されています。これにより、安全で効率的な移動体験を提供することができ、MaaS(Mobility as a Service)との相乗効果で都市の交通インフラを根本から支えることが可能です。

自動運転技術とAIの役割

自動運転技術の中核を担うAIは、車両が都市環境に適応し、運転者の介入を必要としない完全自動運転の実現を目指しています。トヨタはこれまで「ガーディアン」システムと「ショーファー」システムという2つの異なるアプローチで自動運転を開発してきました。ガーディアンはドライバーの安全を支援する運転補助機能、ショーファーは完全に自律的に運転を行うシステムです。

NTTの通信インフラとAI技術は、この自動運転システムに必要不可欠なリアルタイムの情報処理や安全なデータ共有を実現します。AIは車両同士や周辺インフラと連携し、スムーズで効率的な運行管理を行うだけでなく、乗客の安全を確保する役割も担います。

まとめ

  • 2024年10月、トヨタとNTTが次世代の自動運転とスマートシティ構築のための提携を発表。
  • デジタルツイン技術を用いて、都市全体を仮想空間でシミュレーションし、最適化。
  • 自動運転の通信とAI技術で安全かつ効率的な交通インフラを提供。
  • Woven Cityや品川での実証実験後、他都市展開を視野に入れている。

参考:トヨタ自動車公式サイト

 

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