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東京メトロ、有楽町線・南北線の延伸工事を正式に開始!2030年代半ばの開業を目指す

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2024年11月5日、東京メトロが有楽町線・南北線の延伸工事を正式に開始

2024年11月5日、東京メトロは有楽町線(豊洲・住吉間)および南北線(品川・白金高輪間)の延伸工事を正式に開始しました。このプロジェクトは、2030年代半ばの開業を目指し、地下鉄ネットワークの強化と東京圏の国際競争力の向上を目指すものです。しかし、これらの延伸には、単なる建設プロジェクト以上にさまざまな技術的な挑戦が伴います。
特に、交通量が多く既存のインフラが密集する都心部での工事には、周辺環境への影響を最小限に抑えながら作業を進めることが求められます。具体的には、地盤の強化、騒音対策、そして安全面での高度な技術が必要です。

有楽町線延伸:豊洲・住吉間の新たな路線でアクセス利便性が向上

有楽町線の延伸区間は、豊洲から住吉までの約4.8kmで、途中に(仮称)枝川駅と(仮称)千石駅の2駅が新設されます。この延伸により、臨海地域と都心東部の観光拠点とのアクセスが向上し、地域のまちづくりや東西線の混雑緩和にも寄与することが期待されています。
特に、地下を掘り進めるトンネル工事は技術的な困難が伴います。都心部は地下水位が高く、水の浸入を防ぐための高度な止水技術が必要です。また、周囲の建物に影響を及ぼさないよう、掘削時には地盤沈下のリスク管理が求められます。さらに、地中のガス管や電気ケーブルなどの既存インフラを回避するため、正確な掘削計画とリアルタイムの監視システムが重要です。

南北線延伸:品川・白金高輪間の新線で都心部と品川駅の接続強化

南北線の延伸区間は、品川から白金高輪までの約2.5kmで、品川駅周辺の再開発エリアと都心部を直接結ぶ新たな路線となります。これにより、品川駅で山手線、東海道線、京急線、東海道新幹線などとの接続が強化され、六本木・赤坂エリアへのアクセス利便性が向上します。
一方で、品川駅周辺は特に交通インフラが密集しているエリアであり、工事には既存の施設や交通に影響を与えない工夫が求められます。例えば、駅周辺の混雑緩和を図りつつ、安全かつ効率的な掘削作業を実現するため、ナイトシフトでの工事や振動の低減技術が使用されます。また、騒音が特に問題視されるエリアでは、防音パネルや地下の吸音材設置といった対策も重要です。

まとめ

  • 2024年11月5日、東京メトロが有楽町線・南北線の延伸工事を正式に開始。2030年代半ばの開業を目指す。
  • 有楽町線延伸は豊洲・住吉間の約4.8kmで、新駅2駅を新設予定。地盤強化や既存インフラの回避といった技術的挑戦が伴う。
  • 南北線延伸は品川・白金高輪間の約2.5kmで、都心部と品川駅の接続強化を図る。騒音対策や振動抑制などの工夫が求められる。
  • 地下鉄延伸プロジェクトは、地域経済や交通網の発展を促進し、東京圏の国際競争力の向上にも寄与する。

参考:

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