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MONET Technologies、お台場でトヨタ「シエナ」の一般向け自動運転サービスを期間限定で開始!
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MONETが期間限定で自動運転サービスを提供!お台場の街に新たな風!
2025年1月21日、MONET Technologies(モネ テクノロジーズ)は、東京臨海副都心で自動運転技術を活用した新たな移動サービスをスタートさせると発表しました。サービス期間は1月22日から3月中旬までの平日限定で、時間帯は10時から16時。利用者は「MONET」アプリを通じて事前に予約し、無料で乗車できます。
今回のサービスは、地域住民や観光客を対象に、自動運転技術の実用性を一般市民に体験してもらうことを目的としています。乗降場所は国際展示場駅、東京テレポート駅、東京ビッグサイト、シティサーキット東京ベイの4カ所に設定されており、利便性の高い運行ルートが特徴です。
MONET Technologiesはトヨタ自動車、ソフトバンク、スズキ、ダイハツなどが出資するモビリティサービスの総合会社です。今回の取り組みは、都市部での自動運転技術の普及と、新しい移動手段の可能性を広げるための一環として実施されています。この試みは、2030年までに都市型モビリティ社会を実現するというトヨタの長期ビジョン「モビリティ・フォー・オール」を象徴するものでもあります。
トヨタ「シエナ」をベースにした自動運転車両!その最先端技術を徹底解説!
今回のサービスで使用される車両は、トヨタの北米市場向けミニバン「シエナ」をベースに、自動運転技術を開発するMay Mobilityとの共同プロジェクトによってカスタマイズされたものです。車両には以下のような最先端のセンサーやシステムが搭載されています:
- 5つのLiDAR(光検出と測距):高精度で周囲の地形や障害物を検知。
- 8つのカメラ:360度の映像をリアルタイムで取得し、歩行者や車両を認識。
- 5つのレーダー:悪天候時でも障害物や移動体を正確に把握。
- GNSS(全地球航法衛星システム):位置情報の精密な測定を可能に。
これらのデータを統合するのが、May Mobilityが開発した「MPDM(Multi-Policy Decision Making)」アルゴリズムです。このアルゴリズムは、シミュレーションを通じて複数の行動選択肢を評価し、最も安全で効率的な運転ルートを即座に選択します。この仕組みにより、車両は複雑な都市環境でもスムーズに運行できるよう設計されています。
さらに、車両内部の設計にも工夫が施されています。乗客が快適に過ごせる広々とした空間、ユニバーサルデザインに基づいた座席配置、車両の清掃や消毒がしやすい素材の採用など、安全性と快適性が両立された仕様となっています。
自動運転サービスの課題とは?未来に向けた挑戦を徹底分析!
自動運転サービスの実用化に向けて、現在もいくつかの技術的課題が残っています。今回のサービスで提供される車両は、自動運転レベル2に分類され、運行中はセーフティドライバーが常に同乗しています。特に、以下のような場面では手動操作が必要となる場合があります:
- 複雑な交差点での右折や合流。
- 路上駐車車両を回避する際の安全確認。
- 歩行者が多い場所での安全な停車と再発進。
また、自動運転技術が普及するためには、交通インフラの整備や規制の見直しも必要不可欠です。例えば、信号機や道路標識のデジタル化、5G通信網のさらなる拡大、法的な責任分担の明確化など、多岐にわたる課題への対応が求められます。
MONET Technologiesは、2029年度までに完全無人運転(レベル4)の実現を目指しており、AIを活用した遠隔監視システムの開発も進めています。このシステムが完成すれば、1人のオペレーターが複数の車両を監視・管理することが可能となり、運行コストの大幅な削減が期待されます。
今後は、公共交通機関との連携や、地方都市への展開も検討されており、都市型モビリティの新しい形が具体化していくことでしょう。
まとめ:MONET Technologies、お台場でトヨタ「シエナ」の一般向け自動運転サービスを期間限定で開始!
- MONET Technologiesが東京臨海副都心で自動運転サービスを期間限定で提供。
- トヨタ「シエナ」をベースに、May Mobilityの技術を活用した最先端の自動運転車両を導入。
- 現在はレベル2の自動運転を提供し、2030年までに完全無人運転を目指して技術開発を推進中。
- 都市型モビリティ社会の実現に向けた重要な一歩であり、今後の展開が期待される。
参考文献:
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