公開日: 最終更新日:

エクスプレス予約に本人認証サービス(3Dセキュア)導入!新幹線予約がもっと安心・安全に!

鉄道
業界ニュース
  1. TOP
  2. 公共交通業界コラム
  3. 業界ニュース
  4. エクスプレス予約に本人認証サービス(3Dセキュア)導入!新幹線予約がもっと安心・安全に!

エクスプレス予約に本人認証サービス(3Dセキュア)導入の背景とは?増加するオンライン決済の不正利用を防げ!

近年、オンライン決済におけるクレジットカードの不正利用が世界的に増加しており、日本国内でもその対策が急務となっています。特に、公共交通機関におけるキャッシュレス決済の利用率が上昇する中、安全で信頼性の高いシステムの構築が求められていました。

このような背景から、JR東海の提供する「エクスプレス予約」では、2025年3月22日(土)5時30分以降、クレジットカードの本人認証サービス「3Dセキュア」を導入することを決定しました。これにより、クレジットカードの不正利用を大幅に防ぎ、利用者が安心して新幹線の予約・購入を行える環境を整備することが目的です。

エクスプレス予約は、東海道・山陽新幹線の指定席予約が可能なサービスであり、ビジネスや観光で頻繁に新幹線を利用する人々にとって欠かせないシステムです。これまでも利便性向上のための改良が進められてきましたが、今回の3Dセキュア導入は、セキュリティ強化の観点から最も大きなアップデートの一つといえるでしょう。

本人認証サービス(3Dセキュア)とは?仕組みと導入のメリットを詳しく解説!

3Dセキュアは、オンライン決済時に利用者本人であることを確認するための追加認証システムです。通常のクレジットカード決済では、カード番号、有効期限、セキュリティコードなどの情報のみで決済が完了しますが、3Dセキュアを導入することで、さらに高度な本人認証を行うことが可能になります。

3Dセキュアの主な仕組みは以下の通りです:

  • ユーザーがオンライン決済を行う際、加盟店のウェブサイトが3Dセキュア対応かどうかを確認。
  • 対応している場合、カード会社が本人認証を要求。
  • カード所有者は、事前に登録したパスワードやワンタイムパスワード、生体認証などを使用して認証を行う。
  • 認証が成功すると、決済が完了し、加盟店に通知される。

3Dセキュアには、従来の「3Dセキュア 1.0」に加えて、最新の「3Dセキュア 2.0(EMV 3D Secure)」があります。エクスプレス予約が導入するのは、最新の「3Dセキュア 2.0」であり、スマートフォンの生体認証(指紋認証や顔認証)にも対応しているため、利用者の負担を最小限に抑えつつセキュリティを強化することが可能です。

本人認証サービス(3Dセキュア)導入に伴う技術的課題とシステム構成のポイントを解説!

エクスプレス予約が3Dセキュアを導入するにあたり、いくつかの技術的課題が存在しました。特に注目すべきは、以下の3点です。

1. 既存のシステムとの連携

エクスプレス予約の決済システムは、長年にわたり運用されてきたものですが、新たに3Dセキュアを導入することで、クレジットカード会社や決済ゲートウェイとの連携が必要になります。これには、以下の対応が求められます:

  • 3Dセキュア対応の決済プロバイダーとの契約・連携
  • ユーザー認証のフロー設計とUIの最適化
  • トランザクション処理の負荷軽減とレスポンス速度の維持

2. ユーザー体験の最適化

セキュリティを強化することは重要ですが、同時にユーザーの利便性を損なわない設計が求められます。特に、認証プロセスが煩雑になりすぎると、途中で予約をやめてしまう「カゴ落ち」のリスクが増加します。これを防ぐために、以下の施策が導入される予定です。

  • リスクベース認証(Risk-Based Authentication)の採用
  • 低リスクの取引では追加認証を省略
  • ワンタイムパスワードや生体認証の導入による利便性向上

3. セキュリティのさらなる強化

3Dセキュアを導入することで、不正利用のリスクは大幅に低減されますが、それでも100%の安全が保証されるわけではありません。そのため、エクスプレス予約では、以下のような追加のセキュリティ対策を実施します。

  • AIを活用した不正検知システムの導入
  • ユーザーごとの行動パターン分析による異常検知
  • 多要素認証(MFA)との連携によるさらなるセキュリティ強化

まとめ:エクスプレス予約に本人認証サービス(3Dセキュア)導入!新幹線予約がもっと安心・安全に!

  • エクスプレス予約は、2025年3月22日から3Dセキュアを導入し、クレジットカード決済のセキュリティを大幅に向上させる。
  • 3Dセキュアは、オンライン決済時に本人確認を行う仕組みであり、不正利用の防止に効果的。
  • エクスプレス予約は、最新の「3Dセキュア 2.0」を採用し、生体認証にも対応することでユーザーの利便性を確保。
  • 導入に際しては、既存システムとの連携、ユーザー体験の最適化、セキュリティ強化が重要な課題となる。

参考文献

 

関連記事

PR支援に関する
お問い合わせ

お気軽にお問い合わせください