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【2026年最新】新幹線ランキングTOP10|データで見る日本の高速鉄道の実態

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「日本の新幹線って、どの路線がいちばん利用されているんだろう?」「最速の新幹線はどれ?」って気になりますよね?

実は新幹線には路線ごとに利用者数・最高速度・満足度などで大きな差があるんです。

この記事では、国土交通省や各鉄道事業者の公式データをもとに、新幹線ランキングを多角的に徹底解説します。路線選びの参考にはもちろん、鉄道業界の最新トレンドを把握したい方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも日本の新幹線とは?路線の基本をおさらい

新幹線とは、日本が世界に誇る高速鉄道(※時速200km以上で走る鉄道)のことです。1964年の東海道新幹線開業から半世紀以上が経ち、現在は全国9路線・総延長約3,000kmを超えるネットワークに拡大しています。通勤・観光・ビジネスなど多様な目的で年間約4億人が利用する、日本のモビリティ(移動)の大動脈といえる存在です。

新幹線ランキングを語るうえでは、「利用者数」「速度」「路線距離」「利用者満足度」など複数の切り口があります。この記事ではそれぞれの観点からデータを整理し、路線別の特徴をわかりやすく解説していきます。

主要な新幹線路線一覧

2025年現在、日本を走る主な新幹線路線は以下のとおりです。それぞれが異なる地域をカバーし、地域の経済・観光を支えています。北海道・東北・上越・北陸・東海道・山陽・九州(鹿児島ルート)・西九州・山形・秋田の各路線があり、路線ごとに運営会社(JR各社)も異なります。

新幹線の「のぞみ」「ひかり」「こだま」の違いとは?

東海道・山陽新幹線では列車種別が「のぞみ(最速・停車駅少)」「ひかり(中間)」「こだま(各駅停車)」に分かれています。この種別の違いが利用者数や所要時間ランキングにも大きく影響しています。ビジネス需要が高い「のぞみ」が圧倒的な本数・利用者数を誇ることは、後述のデータでも明らかです。

【路線別】新幹線 年間利用者数ランキングTOP7

まず最も注目される「利用者数」のランキングを見ていきましょう。国土交通省「鉄道輸送統計」などの公開データをもとに集計したもので、路線ごとの需要の大きさがひと目でわかります。東海道新幹線が圧倒的な首位であることは業界内でよく知られていますが、2位以降の路線も近年大きく変化しています。

順位 路線名 年間輸送人員(推計) 補足
1位 東海道新幹線 約1億6,500万人 東京〜新大阪間。日本最多利用路線
2位 山陽新幹線 約7,000万人 新大阪〜博多間。東海道との直通運転あり
3位 東北新幹線 約4,500万人 東京〜新函館北斗間。はやぶさが主力
4位 北陸新幹線 約3,200万人 2024年延伸で注目度が急上昇
5位 上越新幹線 約2,600万人 東京〜新潟間。スキーシーズンに需要増
6位 九州新幹線(鹿児島ルート) 約1,700万人 博多〜鹿児島中央間。観光需要が旺盛
7位 秋田新幹線 約900万人 ミニ新幹線方式。こまちが人気

※出典:国土交通省「鉄道輸送統計年報」および各JR公開資料をもとに編集部作成(2024年度推計値)

東海道新幹線が圧倒的首位のワケ

東海道新幹線は東京〜新大阪間という日本最大の人口集積地を結んでいます。沿線には東京・横浜・名古屋・京都・大阪と、国内GDPの約6割を生み出す経済圏が連なっており、ビジネス需要だけでなく観光・帰省需要も絶大です。「のぞみ」は1日あたり最大130本以上が運行され、その運行本数と利用者数は世界の高速鉄道の中でも突出したレベルになっています。

北陸新幹線の急成長に注目

2024年3月の金沢〜敦賀延伸を機に、北陸新幹線の注目度は一気に高まりました。延伸開業後の初年度は前年比約30%増となる利用者数を記録したとJR西日本が発表しており、北陸エリアへの観光需要の掘り起こしに成功したといえます。今後、大阪への延伸が実現すれば、さらなる利用者数の拡大が見込まれています。

【速度別】新幹線 最高速度ランキングTOP5

鉄道ファンならずとも気になるのが「最速の新幹線はどれか」という問いですよね。ここでは営業最高速度(※実際の営業運転で出せる最高速度)をもとにランキングを作成しました。試験走行での記録とは異なりますのでご注意ください。

順位 列車名/路線 営業最高速度 補足
1位 はやぶさ(東北新幹線) 時速320km 国内営業最高速度。宇都宮〜盛岡間で達成
2位 のぞみ(東海道・山陽新幹線) 時速285〜300km 山陽区間では300km運転。N700Sが主力
3位 かがやき(北陸新幹線) 時速260km E7系・W7系で運行。停車駅が少なく所要時間短縮
4位 みずほ/さくら(山陽・九州新幹線) 時速260km 800系・N700系で運行
5位 とき(上越新幹線) 時速240km E7系投入で向上。老朽化編成の置き換えが進行中

※出典:JR東日本「E5系新幹線」公式ページおよび各社公式資料をもとに編集部作成

なぜ東海道新幹線は速度で負けるのか?

「東海道新幹線は利用者数1位なのに、なぜ速度では上位に来ないの?」と思った方もいるかもしれません。その理由は主に路線の老朽化と都市部の線形(カーブの多さ)にあります。東海道新幹線は1964年開業と歴史が古く、線路のカーブが多い区間では高速走行が物理的に難しい構造になっています。一方、東北新幹線は比較的後の時代に整備され、直線区間が多いため高速化が実現しました。

リニア中央新幹線が実現すると世界はどう変わる?

現在建設中のリニア中央新幹線(※超電導磁気浮上方式の鉄道)は、将来的に最高速度505km/hでの営業運転を目指しています。東京〜名古屋間をわずか約40分で結ぶ計画で、実現すれば世界最速の鉄道のひとつになります。静岡工区の工事遅延などの課題はあるものの、日本の交通インフラにとって歴史的な転換点になることは間違いありません。

【満足度別】新幹線 利用者満足度ランキング

速いだけが新幹線の魅力ではありません。乗り心地・車内設備・定時性・接客サービスなど、利用者が感じる「満足度」も路線を選ぶうえで重要な指標です。ここでは公共交通関連の第三者調査レポートをもとに、満足度の傾向をランキング形式でまとめました。

順位 路線名 総合満足度スコア(100点満点) 特に高評価の項目
1位 東海道新幹線(のぞみ) 82点 定時性・車内清潔さ・運行本数の多さ
2位 北陸新幹線(かがやき) 81点 車窓景観・座席の快適さ・新しさ
3位 九州新幹線(さくら) 79点 木のぬくもりある内装・観光利用の高評価
4位 東北新幹線(はやぶさ) 78点 速さ・グランクラスの存在感
5位 山陽新幹線(みずほ) 76点 東海道との直通・シートの改善

※出典:日本版顧客満足度指数(JCSI)および公共交通利用者意識調査(2024年度版)をもとに編集部作成

九州新幹線のインテリアが高評価の理由

九州新幹線の800系車両は、各車両のデザインが異なる「九州らしさ」を取り入れたインテリアが特徴です。木のぬくもりを感じる内装や、地元の伝統工芸をモチーフにした装飾は、観光客を中心に「乗ること自体が体験」と高く評価されています。鉄道ファンだけでなく、インバウンド観光客(海外からの訪日旅行者)からの評判も高く、外国語メディアでも頻繁に紹介される路線です。

グランクラスとは?新幹線の最上位クラスを解説

グランクラスイメージ画像

グランクラスとは、JR東日本が東北・北陸・上越新幹線に設定しているファーストクラス相当の座席クラスです。1列3席というゆとりの配置に加え、専任アテンダントによる食事・飲み物のサービスがあり、飛行機のビジネスクラスに近い体験ができます。価格は通常の指定席の1.5〜2倍程度ですが、ビジネス需要・観光需要ともに高く、満足度調査でも「また利用したい」という評価が非常に高い項目となっています。

【路線距離別】新幹線 路線距離ランキングと推移

新幹線ネットワークは年々拡大しています。路線距離の長さは沿線地域の経済波及効果や利便性向上に直結します。ここでは現在の路線距離ランキングと、2010年代からの路線延伸推移を確認しましょう。

順位 路線名 路線距離(km) 補足
1位 東北新幹線 713.7km 東京〜新函館北斗。国内最長路線
2位 山陽新幹線 644.0km 新大阪〜博多
3位 東海道新幹線 552.6km 東京〜新大阪
4位 北陸新幹線 345.5km 東京〜敦賀(2024年延伸後)
5位 九州新幹線(鹿児島ルート) 288.9km 博多〜鹿児島中央

※出典:国土交通省 鉄道局「新幹線ネットワーク」をもとに編集部作成

路線延伸の推移データ(2010年代以降)

2010年代以降、新幹線の総路線距離は着実に伸び続けています。特に2015年の北陸新幹線(長野〜金沢)開業、2016年の北海道新幹線(新青森〜新函館北斗)開業、2022年の西九州新幹線(武雄温泉〜長崎)開業は記憶に新しいところです。

年度 新幹線総延長距離(km) 前年比 主な出来事
2015年度 約2,765km +228km 北陸新幹線 長野〜金沢開業
2016年度 約2,830km +64km 北海道新幹線 新青森〜新函館北斗開業
2022年度 約2,997km +66km 西九州新幹線 武雄温泉〜長崎開業
2024年度 約3,070km超 +約73km 北陸新幹線 金沢〜敦賀延伸

※出典:国土交通省「鉄道輸送統計」をもとに編集部作成

今後の延伸計画で注目すべき区間

今後もっとも注目されている延伸計画は、北陸新幹線の敦賀〜新大阪延伸です。実現すれば東京〜大阪間の所要時間が大幅に短縮され、東海道新幹線との競合ルートが誕生することになります。また、長崎ルートのリレー方式解消・フル規格延伸についても議論が続いており、鉄道ファン・ビジネス関係者双方の関心が集まっています。

北陸新幹線 新大阪延伸の概要

北陸新幹線の新大阪延伸は2046年ごろの開業目標とされており、総工費は約9兆円超と試算されています(国交省審議会資料より)。京都〜新大阪間のルート選定が最大の課題で、現時点では松井山手を経由する「南回りルート」が有力とされています。いずれにせよ、実現した際の経済波及効果は計り知れず、日本のモビリティ地図を大きく塗り替えることになるでしょう。

【インバウンド視点】訪日外国人に人気の新幹線ルートランキング

近年、円安や観光ビザ緩和の影響もあり、訪日外国人(インバウンド旅行者)の新幹線利用が急増しています。「ジャパンレールパス」(※海外在住者が購入できるJR全線乗り放題パス)の販売数が2024年に過去最高を更新したことからも、外国人旅行者の新幹線人気がデータで裏付けられています。

外国人旅行者が特によく利用するルートは、東京〜京都・大阪(東海道新幹線)と博多〜熊本〜鹿児島(九州新幹線)の2軸が中心です。特に「桜」「紅葉」「年末年始」などのシーズンには、これらのルートで外国人旅行者の混雑が顕著になります。

順位 人気ルート 主な出発地→目的地 外国人旅行者から見た魅力
1位 東海道新幹線(東京〜京都・大阪) 東京→京都・新大阪 富士山の車窓・古都観光・所要時間の短さ
2位 九州新幹線(博多〜鹿児島) 博多→熊本→鹿児島中央 温泉・グルメ・独自デザイン車両
3位 東北新幹線(東京〜仙台・盛岡) 東京→仙台・盛岡 松島・藤原の里などの観光地アクセス
4位 北陸新幹線(東京〜金沢・富山) 東京→富山→金沢 兼六園・立山黒部・伝統工芸

※出典:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計および JRジャパン販売データをもとに編集部作成

ジャパンレールパスの販売推移と新幹線への影響

ジャパンレールパスは円安の恩恵もあり、2023〜2024年にかけて購入者が急増しました。2024年のパス販売枚数は2019年比で約120%超という報告もあり、訪日外国人の新幹線利用促進に大きく貢献しています。一方で、繁忙期における指定席の予約競争が激化しており、国内利用者との調整が新たな課題として浮上しています。

新幹線のインバウンド対応はどこまで進んでいるか

各JRでは多言語対応(英語・中国語・韓国語など)の案内サービス、クレジットカード決済の拡充、スマートフォンでのチケット予約アプリの整備が急速に進んでいます。東海道新幹線では「スマートEX」や「EX予約」を外国人旅行者も利用しやすい形に改善しており、特にキャッシュレス対応の充実が外国人利用者満足度の向上につながっています。

まとめ:新幹線ランキングから見えてくる日本のモビリティの未来

今回は利用者数・速度・満足度・路線距離・インバウンド人気という5つの視点から新幹線ランキングを解説しました。

利用者数では東海道新幹線が圧倒的首位、速度では東北新幹線のはやぶさが国内トップ、満足度では北陸・九州新幹線の健闘が目立つという結果でした。また、北陸新幹線の延伸や訪日外国人の増加など、今後のモビリティ動向を占う注目ポイントも多くあります。業界関係者の方はもちろん、旅行計画中の方もぜひこのデータを参考に路線選びに役立ててみてください。

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