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国内LCC5社を徹底比較 料金・座席・就航地・サービス・ ターミナルまで全部わかる

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「LCCで旅したいけど、どこを選べばいいの?」「安さだけで選んでいいの?」って迷ったことはありませんか?日本には今、複数のLCC(格安航空会社)が就航していて、それぞれ料金・座席の広さ・就航地・機内サービス・使う空港ターミナルがぜんぜん違います。

この記事では、ピーチ航空・ジェットスター・ジャパン・ZIPAIR Tokyo・スカイマーク・スプリング・ジャパンの5社を、旅行者が気になる項目ごとに徹底比較します。一覧表と解説を合わせて読めば、あなたにぴったりのLCCがきっと見つかりますよ!

1  各社の基本プロフィール

まず5社の「素性」を知っておきましょう。拠点空港・グループ会社・強みが異なるため、どのエリアを旅するかによって最初の候補が変わってきます。

項目 🌸 ピーチ 🟠 ジェットスター ✈️ ZIPAIR 💙 スカイマーク 🔴 スプリング
設立年 2011年 2011年 2020年 1996年 2012年
グループ ANAグループ カンタスグループ JALグループ 独立系 中国春秋航空系
主な拠点 関西国際空港 成田国際空港 成田国際空港 羽田空港 成田国際空港
強みエリア 国内+東アジア 国内+東南アジア 中長距離国際線 国内線全般 日中路線
機材 A320系 A320系 B787 B737系 B737系

 

グループ会社との連携がポイントです。ピーチはANA、ZIPAIRはJALのマイルと相互ポイント連携があるため、既にANAやJALのマイルを貯めている方はそれぞれと相性が良いです。

2  料金・コスパ比較

LCC選びで最も気になる「料金」。ただし基本運賃だけでなく、手荷物・座席指定・支払い手数料などのオプションを加えたトータルコストで比較することが大切です。

国内線(東京〜那覇・片道)の価格帯目安

航空会社 早期割引(最安) 通常期目安 繁忙期目安 荷物別途費用
🌸 ピーチ 約3,490円〜 約6,000〜11,000円 約15,000〜22,000円 20kg:約2,500〜4,000円
🟠 ジェットスター 約1,990円〜(セール時) 約5,490〜10,500円 約14,000〜21,000円 20kg:約2,500〜4,500円
💙 スカイマーク 約5,800円〜 約8,900〜14,000円 約18,000〜27,000円 20kg:無料(基本含)
🔴 スプリング 約3,900円〜(国内線あり) 約6,500〜12,000円 約15,000〜23,000円 20kg:約2,500〜4,000円

※ZIPAIRは国際線専門のため国内線なし。価格は2025年2月時点の各社公式サイト調査による目安。変動あり。

 

スカイマークは荷物20kgまで無料が基本運賃に含まれているため、荷物が多い旅行では「基本運賃の差」より「トータルコスト」がLCCより安くなるケースもあります。必ず荷物費用込みで比較しましょう。

国際線(成田〜バンコク・往復)の価格帯目安

航空会社 早期割引(最安) 通常期目安(往復) 荷物別途費用
🌸 ピーチ 約19,800円〜 約35,000〜55,000円 20kg:約3,000〜5,000円
🟠 ジェットスター 約22,000円〜 約38,000〜58,000円 20kg:約3,000〜5,500円
✈️ ZIPAIR 約28,000円〜 約42,000〜65,000円 30kg:約4,000〜7,000円
🔴 スプリング 約18,500円〜(中国経由) 約32,000〜50,000円 20kg:約2,800〜4,500円

※スカイマークは国際線就航なし。価格は2025年2月時点の各社公式サイト調査による目安。

料金最安
国内線ジェットスター(セール時)、国際線スプリング・ジャパン(中国路線)

3  座席・機内快適性の比較

「安くても狭くて疲れた…」という経験はありませんか?LCC各社の座席の広さ・快適さには差があります。特に2時間以上のフライトでは座席スペックが体験を大きく左右します。

項目 🌸 ピーチ 🟠 ジェットスター ✈️ ZIPAIR 💙 スカイマーク 🔴 スプリング
座席ピッチ 約28〜29インチ 約28〜29インチ 約31〜34インチ 約29〜31インチ 約28インチ
座席幅 17〜17.7インチ 17インチ 17〜18インチ 17.2インチ 17インチ
上位クラス なし なし(ビジネスは国際線のみ) ZIPAIRビジネス なし(グリーンシートあり) なし
座席指定料 500〜2,500円 500〜3,000円 無料〜4,000円 無料〜2,000円 500〜2,000円
非常口席 あり(有料) あり(有料) あり(有料) あり(有料) あり(有料)
リクライニング あり(小) あり(小) あり(標準〜大) あり(標準) あり(小)

 

ZIPAIRは中長距離LCCとして設計されているため、座席ピッチが最大34インチと5社の中で群を抜いています。バンコクやソウルへの4〜6時間フライトでも疲れにくい設計です。また「ZIPAIRビジネス」クラスを設定しており、フルフラットに近いシートが使えます。
快適さ◎
圧倒的1位ZIPAIR Tokyo(座席ピッチ・上位クラス設定ともに充実)

4 就航地・路線数の比較

「行きたい目的地にそもそも飛んでいるか」が最優先です。国内線の多さ・国際線の充実度・乗り継ぎの利便性を比較します。

項目 🌸 ピーチ 🟠 ジェットスター ✈️ ZIPAIR 💙 スカイマーク 🔴 スプリング
国内線路線数 約28路線 約17路線 国内線なし 約30路線 約5路線
国際線路線数 約20路線 約15路線 約12路線 国際線なし 約8路線
主な国際就航地 韓国・台湾・香港・タイ・中国 台湾・タイ・ベトナム・インドネシア 韓国・タイ・米国・ハワイ なし 中国(上海・北京・重慶など)
国内拠点空港 関空・成田・那覇・新千歳など多数 成田・中部・関空など 成田のみ 羽田・神戸・那覇など全国 成田・広島・佐賀
中長距離対応 △(東アジア中心) △(東南アジアまで) ◎(ハワイ・米国西海岸) △(中国のみ)

出典:各社公式サイト(2025年2月時点)路線数は季節便含む概数。

 

国内線の多さはスカイマーク・ピーチが2強。特にスカイマークは羽田を拠点に全国30路線以上に就航しており、都心からのアクセスが便利な羽田派に最適です。一方ピーチは関西国際空港を本拠地にしつつ、成田や那覇からの路線も充実。西日本在住の方にはピーチが圧倒的に使いやすいです。
路線数◎
国内線スカイマーク・ピーチ、中長距離国際線ZIPAIR Tokyo

5  機内サービス比較

LCCは機内サービスが「有料オプション」が基本です。ただし各社の提供内容・クオリティには差があります。特に長距離フライトではサービスの差が旅の満足度に直結します。

サービス項目 🌸 ピーチ 🟠 ジェットスター ✈️ ZIPAIR 💙 スカイマーク 🔴 スプリング
機内食(無料) なし なし なし 飲料サービスあり なし
機内食(有料) あり(軽食・スナック) あり(弁当・スナック) あり(本格食事メニュー) あり(軽食) あり(軽食のみ)
機内Wi-Fi なし なし あり(有料) なし なし
機内エンタメ なし なし あり(動画ストリーミング) なし なし
USB充電 △(一部機材) なし あり(全席) △(一部) なし
毛布・枕 有料 有料 有料(上位クラスは含む) なし なし
客室乗務員の対応評判 ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★

※評判は旅行者レビューサイト(TripAdvisor・Googleレビュー等)の集計による編集部評価(2024年度)。

ZIPAIRは中長距離LCCらしく機内サービスが最も充実しています。Wi-Fi・エンタメ・USB充電が全席で使えるのは5社の中で唯一です。成田〜バンコクの約6時間フライトでも退屈しない環境が整っています。一方、国内線のみのスカイマークは飲料サービスが無料で付いており、短距離では「ちょっと嬉しい」差別化になっています。
サービス◎
国際線ZIPAIR Tokyo(Wi-Fi・エンタメ・食事すべて◎)、国内線スカイマーク(飲料無料)

6 手荷物・受託荷物ルール比較

LCCで「実際の費用」を大きく左右するのが手荷物ルールです。持ち込み可能な重量・受託荷物の料金体系を確認しておきましょう。

項目 🌸 ピーチ 🟠 ジェットスター ✈️ ZIPAIR 💙 スカイマーク 🔴 スプリング
機内持ち込み(無料) 7kg・3辺100cm以内 7kg・56×36×23cm 7kg・55×40×25cm 10kg・3辺115cm以内 7kg・3辺100cm以内
受託荷物(基本) 有料(20kg〜) 有料(20kg〜) 有料(20kg〜) 20kgまで無料 有料(20kg〜)
荷物追加の目安料金 20kg:2,500〜4,000円 20kg:2,500〜4,500円 20kg:3,000〜5,000円
30kg:4,000〜7,000円
20kgまで無料
超過:1kg約500円
20kg:2,500〜4,000円
空港カウンター当日追加 割高になる 割高になる 割高になる 空港でも同額目安 割高になる
スポーツ用品・大型荷物 要申告・別料金 要申告・別料金 要申告・別料金 要申告・別料金 要申告・別料金

 

LCC各社の荷物追加費用は事前予約(Web)vs 当日空港カウンターで大きく金額が変わります。スプリング・ピーチ・ジェットスターはいずれも空港当日追加は1.5〜2倍程度の割高になるケースがあります。荷物は必ず事前に予約・追加しておきましょう。
荷物◎
荷物多めの旅行ならスカイマーク(20kgまで無料)が最もお得

7  使用空港ターミナルの比較

「どのターミナルを使うか」は意外と重要です。同じ空港でも電車の到着ターミナル・他の航空会社との乗り継ぎ・ラウンジの有無などが変わります。

空港 🌸 ピーチ 🟠 ジェットスター ✈️ ZIPAIR 💙 スカイマーク 🔴 スプリング
東京(成田) 第1ターミナル 第3ターミナル(LCC専用) 第1ターミナル 就航なし 第3ターミナル(LCC専用)
東京(羽田) 就航なし 就航なし 就航なし 第1ターミナル(都心直結) 就航なし
大阪(関空) 第2ターミナル(ピーチ専用棟) 第1ターミナル 就航なし 第2ターミナル 就航なし
那覇 国内線ターミナル 国内線ターミナル 就航なし 国内線ターミナル 就航なし
ラウンジ利用 なし なし なし(上位クラスのみ一部) なし なし

 

成田空港の第3ターミナル(LCC専用)は注意が必要です。第1・第2ターミナルから無料連絡バスまたは徒歩約15〜20分かかります。ジェットスターとスプリング・ジャパンが使用するため、乗り継ぎや出発時刻の余裕をいつもより多めに見ておきましょう。
スカイマークの羽田第1ターミナルは都心からのアクセス最優秀。京急・モノレールともに直結で、成田と比べて交通費と移動時間が大幅に削減できます。実質的なトータルコストで成田発LCCと比較する価値があります。
アクセス◎
都心からの便利さスカイマーク(羽田T1)、成田LCC内ではピーチ・ZIPAIR(第1ターミナル)

8 予約・アプリ・支払い方法の比較

「アプリは使いやすいか?」「クレジットカード以外でも払えるか?」など、予約体験の使いやすさも大事なポイントです。

項目 🌸 ピーチ 🟠 ジェットスター ✈️ ZIPAIR 💙 スカイマーク 🔴 スプリング
専用アプリ あり(iOS/Android) あり(iOS/Android) あり(iOS/Android) あり(iOS/Android) あり(機能限定)
コンビニ支払い あり あり あり あり あり(一部)
PayPay/QR決済 あり なし なし あり なし
旅行会社経由予約 △(限定的) あり(楽天など) △(限定的) あり(楽天など) △(限定的)
ポイント連携 ANAマイル連携 なし JALマイル連携 独自ポイント なし
座席変更・取消手数料 有料(時期による) 有料(高め) 有料 柔軟(運賃種別次第) 有料(高め)

 

ピーチ・スカイマークはPayPayなどのQR決済に対応しており、クレカなしでもスマホで完結できます。またANAマイラーにはピーチ、JALマイラーにはZIPAIRがポイント面で相性抜群です。

9 5社総合まとめ一覧表

全項目を★評価で一目比較できるまとめ表です。★が多いほど優れています(5段階評価・各軸の相対比較)。

評価軸 🌸 ピーチ 🟠 ジェットスター ✈️ ZIPAIR 💙 スカイマーク 🔴 スプリング
💴 料金の安さ ★★★★ ★★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★
💺 座席快適さ ★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★
🗺️ 就航地の多さ ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★
🍱 機内サービス ★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★
🧳 荷物ルール ★★★ ★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★
🏛️ 空港アクセス ★★★★ ★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★
📱 予約・アプリ ★★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★
⏰ 定時運航率 ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★★ ★★★

※編集部独自評価(2025年2月時点)。各指標の相対比較のため、絶対評価ではありません。

10  こんな人にはこのLCC!シナリオ別おすすめ

「データはわかったけど、結局自分はどれを選べばいい?」という方向けに、旅のシナリオ別に最適なLCCをまとめました。

✈️ とにかく安く飛びたい
🟠 ジェットスター・ジャパン
セール時990円〜の最安値を狙えるのはジェットスター。メルマガ登録でセール情報をいち早くキャッチしよう。
🌸 関西から旅をスタートしたい
🌸 ピーチ航空
関空を拠点に国内外28路線以上。関西在住ならほぼピーチ一択の充実ぶり。
🧳 スーツケースを預けたい
💙 スカイマーク
20kgまで無料なので荷物が多い旅行に断然お得。追加費用ゼロで安心。
🌏 バンコク・ハワイに格安で
✈️ ZIPAIR Tokyo
中長距離LCCとして唯一ハワイ・米国路線あり。Wi-Fi&エンタメで快適な長時間フライト。
🇨🇳 中国へのビジネス出張
🔴 スプリング・ジャパン
上海・北京・重慶など中国主要都市への最安値路線を多数運航。日中路線専門の強み。
⏱️ 遅延リスクを最小化したい
💙 スカイマーク
LCC系で定時運航率トップ。羽田発着で天候リスクも比較的低い。重要な出張に◎。

まとめ:LCC比較で押さえておきたいポイント

この記事では、ピーチ・ジェットスター・ZIPAIR・スカイマーク・スプリング・ジャパンの5社を、料金・座席・就航地・機内サービス・手荷物・空港ターミナル・予約体験の7軸で徹底比較しました。各社の特徴を一言でまとめると次のとおりです。

  • ピーチ航空:国内外の路線数と予約体験のバランスが良く、関西ベースの旅行者に最適
  • ジェットスター・ジャパン:セール時の最安値は5社中最強。価格重視派はこれ一択
  • ZIPAIR Tokyo:中長距離・快適さ・機内サービスでダントツ。ハワイ・バンコクへのLCC旅に
  • スカイマーク:荷物無料・羽田発着・高い定時率の三拍子。実質コスパはLCCに引けをとらない
  • スプリング・ジャパン:日中路線に特化。中国への出張・旅行なら最安値水準を狙える

LCC比較で大切なのは「基本運賃だけでなく、手荷物・座席指定・空港アクセス交通費を含めたトータルコストで比較すること」です。旅の目的・荷物の量・出発空港・重視するサービスによって最適解は人それぞれです。この記事の比較表を参考に、あなたにぴったりのLCCを見つけてくださいね!

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