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鉄道ホームドアメーカー6選

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製品特性

               
安全対策
               
自動化
               
環境への配慮
               
保守性向上
               
信頼性向上
               
施工性向上

鉄道の安全性向上と快適な利用環境の構築は、今やすべての鉄道事業者に求められる共通課題です。その中でもホームドアの導入は、ホーム上の転落事故や列車との接触事故を防止する極めて有効な対策として注目されており、全国的に設置が進められています。特に国土交通省が定める「バリアフリー法」に基づき、バリアフリー整備を進める優先駅においては、ホームドア設置が補助金対象となることもあり、技術導入の追い風となっています。

また、ホームドアは安全面にとどまらず、鉄道の自動運転・無人運転技術の前提設備としても重要な役割を果たします。列車の停止精度を高める自動列車運転装置(ATO)と連動させることで、乗降時間の短縮やダイヤの安定化にも寄与し、都市部における輸送効率の最適化にも貢献します。このようにホームドアは、単なる安全設備にとどまらず、鉄道の将来像を支える基盤技術のひとつと位置づけられています。

一方で、ホームドアの導入には初期投資・運用コスト、既存インフラとの整合性、車両側とのインタフェース調整など、技術的・運用的な課題が伴います。さらに、開口幅・戸袋構造・駆動方式・保守性・設置環境(地下・高架・地上)など、事業者ごとの事情に応じた製品選定が必要になります。

本記事では、国内外の主要ホームドアメーカーの製品概要や特長、導入事例をわかりやすく整理し、事業者が比較検討しやすいよう一覧形式で紹介します。

 

鉄道ホームドアのメーカー一覧表

メーカー名 国・地域 主な製品 ターゲット市場 技術の強み 採用事例 リンク
ナブテスコ株式会社
Nabtesco Corporation
日本(東京都千代田区) 可動式ホーム柵、フルハイト式ホームドア 都市鉄道、地下鉄 モジュール構造による施工性、省エネ、保守性 東京メトロ東西線、台北メトロ中和新蘆線 ナブテスコ
株式会社京三製作所
Kyosan Electric Manufacturing Co., Ltd.
日本(神奈川県川崎市) 可動式ホーム柵、可動ステップ、転落検知装置 都市鉄道、地方鉄道 柔軟なカスタマイズ、既設信号設備との親和性 都営地下鉄、小田急電鉄 京三製作所
日本信号株式会社
Nippon Signal Co., Ltd.
日本(東京都千代田区) 可動式ホームドア、昇降式ホームドア、軽量型ホームドア ATO・TASC未設置路線、多様な車両が走る路線 駅システムとの統合性、高精度制御、IoT連携 京王電鉄、相模鉄道羽沢横浜国大駅 日本信号
三菱電機株式会社
Mitsubishi Electric Corporation
日本(東京都千代田区) フルスクリーン型ホームドア、可動柵型ホームドア 駅改修土木工事から依頼したい事業者 耐久性、遠隔監視機能、自己診断、アフターサービス 札幌市交通局、JR東日本南武線 三菱電機
株式会社高見沢サイバネティックス
Takamisawa Cybernetics Co., Ltd.
日本(長野県上田市) 腰高式ホームドア、昇降バー式ホーム柵 地方鉄道、小規模駅 軽量設計、低コスト、短い工期 JR東日本八高線拝島駅、小田急小田原線愛甲石田駅、相模鉄道いずみ野線弥生台駅 高見沢サイバネティックス
Gilgen Door Systems AG スイス(ベルン州シュヴァルツェンブルク) プラットフォームスクリーンドア、自動ドア 都市鉄道、空港鉄道 静音性、耐候性、デザイン性 フランス、中国、オーストラリア Gilgen

 

鉄道ホームドアのメーカー6選

ナブテスコ株式会社(Nabtesco Corporation)

会社概要:可動式ホーム柵やフルハイト式ホームドアを展開し、東京メトロや台北メトロなど国内外で採用されているメーカーです。モジュール構造を活かした省施工・高メンテナンス性に優れ、駅ごとの条件に柔軟に対応可能です。

おすすめポイント:モジュール構造、省エネ設計、保守のしやすさ。
こんな事業者向け:中~大規模駅で短工期かつ多拠点導入を進めたい都市型事業者。

株式会社京三製作所(Kyosan Electric Manufacturing Co., Ltd.)

会社概要:鉄道信号機器を得意とする京三製作所は、可動式ホーム柵や転落検知装置など、運行と連携した安全設備を一体的に提供。都営地下鉄・小田急線での導入実績があり、既設システムとの親和性に定評があります。

おすすめポイント:信号設備との連携性と柔軟なカスタマイズ対応。
こんな事業者向け:既存インフラを活かしたい地方・都市混在型の鉄道事業者。

日本信号株式会社(Nippon Signal Co., Ltd.)

会社概要:可動式・昇降式・軽量型など多様な形式のホームドアを開発。IoT対応や駅システムとの統合制御に強みを持ち、京王電鉄や相鉄での導入実績あり。車種バリエーションの多い路線にも柔軟に対応できます。

おすすめポイント:駅システムとの連携、TASC未設置路線にも対応。
こんな事業者向け:ATO未導入でも多形式対応が求められる事業者。

三菱電機株式会社(Mitsubishi Electric Corporation)

会社概要:フルスクリーン型や可動柵型のホームドアを展開し、駅構造やダイヤに応じたきめ細かな対応が可能。札幌市地下鉄やJR南武線への導入に加え、遠隔監視やアフターサポートも充実しています。

おすすめポイント:耐久性・診断機能・遠隔保守の高度対応。
こんな事業者向け:駅改修工事と一体での設置を検討する大手事業者。

株式会社高見沢サイバネティックス(Takamisawa Cybernetics Co., Ltd.)

会社概要:券売機・改札機などの駅務機器メーカーとして知られ、ホームドアも地方路線向けに最適化。腰高式や昇降バー式など省スペース設計で、低コスト・短工期の導入を実現。地方線での採用実績も豊富です。

おすすめポイント:小規模駅向けの軽量・低コスト・柔軟設計。
こんな事業者向け:狭小ホームや予算制約のある地方鉄道事業者。

Gilgen Door Systems AG(スイス)

会社概要:欧州を中心に空港鉄道・都市鉄道で多く採用されている、スイス発の自動ドア・ホームドアメーカー。プラットフォームスクリーンドアにおいて、静音性・耐候性・デザイン性に優れ、国際標準に対応。

おすすめポイント:欧州品質の洗練された設計、耐久・美観性能。
こんな事業者向け:空港連絡鉄道や観光地アクセス路線など、外観重視の事業者。

 

まとめ

鉄道のホームドアは、転落事故の防止やバリアフリー対応といった安全性の向上に加え、無人運転や自動運転を前提とした未来型鉄道システムの中核を担う重要設備です。特に国の補助制度の後押しもあり、国内外で導入が加速しています。一方で、導入には高い初期コスト、設置スペースや保守性の制約、既存車両や設備との調整といった課題も多く、製品選定は慎重さが求められます。

本記事では、ホームドアの導入を検討する鉄道事業者が参考にできるよう、国内外の主要メーカー6社を厳選して紹介しました。それぞれが異なる技術的特長を持ち、ターゲットとする市場や導入実績も多様です。たとえば、ナブテスコはモジュール設計による施工性と保守性の高さが特長で、都市型大量輸送路線に適しています。京三製作所は信号設備との親和性に優れ、既設設備の活用を前提とした路線で有効です。

日本信号は駅全体の自動化と統合制御に強みを持ち、TASC未設置路線でも柔軟な対応が可能。三菱電機は耐久性と遠隔監視機能に定評があり、大規模駅のリニューアルと組み合わせた導入に適しています。高見沢サイバネティックスは地方鉄道や小規模駅に最適な軽量・低コスト製品を提供しており、狭小ホームへの設置も可能です。Gilgen Door Systemsは、デザイン性や静音性に優れ、観光地や空港アクセス路線での利用に適しています。

これらのメーカーを比較する際には、単に製品仕様を確認するだけでなく、以下のような観点が重要になります。

  • 設置環境:地上・地下・高架、ホーム幅の制限など。
  • 制御連携:ATO/TASCの有無、既存信号・駅務システムとの統合性。
  • 保守運用:長期保守、遠隔監視、予備部品の調達性。
  • 導入スケジュール:工期、車両更新との連携、年度内設置可否。
  • コスト構造:初期費用、ライフサイクルコスト、補助金適用可否。

今後の鉄道経営において、ホームドアは安全対策だけでなく、業務効率化・人材不足対策・ブランド価値の向上にもつながる投資です。事業者は、自路線の特性と運行体制に合ったメーカーを的確に選定し、長期的視点での導入戦略を構築することが求められます。本記事がその一助となれば幸いです。

 

ホームドア導入チェックリスト

以下は、鉄道事業者が導入プロセスに入る前に整理しておくべき観点をまとめたチェックリストです。各項目をもとに、自路線に適した製品やメーカーを絞り込む際の参考資料としてご活用ください。

① 設置環境・構造条件

  • ホームの構造は?(地上 / 地下 / 高架 / 曲線部)
  • ホーム幅に十分な設置スペースはあるか?
  • 屋外設置に伴う風圧・気候条件はあるか?
  • 駅ごとに異なる仕様(段差、階段位置、設備干渉など)があるか?

② 車両との整合性

  • 対象路線の車両ドア数・位置は統一されているか?
  • 異なる車種が混在しているか?(ロング / クロス / 他系列)
  • 今後の車両更新や増備の予定はあるか?
  • 車両停止位置制御(ATO / TASC / 地上子)との連携は可能か?

③ 運用・保守体制

  • 夜間施工や短時間工事での対応が必要か?
  • 遠隔監視システムや自己診断機能は必要か?
  • 保守は自社対応か?メーカー委託か?
  • 長期修繕・予備部品の調達体制は確保できるか?

④ コストと資金調達

  • 初期導入費用の想定予算は?(駅数・ドア数単位)
  • 国・自治体の補助制度の適用対象か?
  • 年間の保守運用コストを見積もっているか?
  • ライフサイクルコスト(15~20年)を想定しているか?

⑤ ベンダー選定・調達戦略

  • 国内メーカーと海外メーカー、どちらを軸にするか?
  • 複数メーカーを比較した技術提案書を取得済みか?
  • 現場視察やデモ機の確認は行ったか?
  • 施工管理・調整対応を一括委託できる体制か?

このチェックリストを活用することで、設備導入に関わる関係部署(車両・施設・電気・営業・財務)との共通認識形成がスムーズになります。企画段階での「検討漏れ」を防ぎ、最適な製品・メーカー選定につなげていきましょう。

会社名株式会社MR.Nexus

住所〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1丁目11番12号 日本橋水野ビル7階

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事業内容Mobility Nexusでは、鉄道や航空をはじめとする公共交通業界における製品情報・メーカー情報の集約を進め、事業者とサプライヤをつなぐプラットフォームを構築しています。新技術や導入事例、比較情報を整理し、事業者が最適な選択をできる環境を提供するとともに、サプライヤが自社の強みを的確に訴求できる仕組みを整えていきます。

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