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日本初のA321貨物機改修が始動!MRO JapanとEFWが基本契約を締結
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日本国内でのA321貨物機改修が可能に!
2024年11月7日、MRO Japanはドイツのエルベ・フルクツォイヴェルケ(EFW)と、エアバスA321型機の旅客機から貨物機への改修に関する基本契約を締結したと発表しました。これにより、従来海外で行われていた貨物機改修が日本国内で可能となり、航空業界に新たな選択肢を提供します。
この契約は、EFWが提供する型式証明(STC)を活用し、日本市場における貨物機需要を迅速にサポートするものです。MRO Japanの拠点である那覇空港を活用し、改修プロジェクトを進める計画が示されています。
EFWの型式証明を活用した改修技術
EFWは、エアバスとSTエアロスペースの合弁会社であり、A321型機の貨物機改修プログラムにおいて、型式証明(STC)を取得しています。この証明により、A321型機のメインデッキを貨物専用に改修し、最大28トンのペイロードを実現することが可能です。
具体的には、メインデッキに14個、下部デッキに10個のコンテナを搭載できる設計が特徴であり、効率的な貨物輸送を実現します。また、燃費性能の高さもA321型機の大きなメリットであり、中距離路線の貨物輸送に適しています。
国内改修がもたらす利便性と今後の展望
これまで、旅客機から貨物機への改修は海外で行われることが一般的でしたが、今回の基本契約締結により、国内での改修が可能になります。これにより、航空会社はコスト削減とリードタイムの短縮が見込めるほか、日本国内での貨物機需要に対する柔軟な対応が期待されます。
MRO Japanは、日本国内での航空整備能力の向上を目指し、この改修事業を通じて地域経済や雇用にも貢献する計画を示しています。一方、EFW側も日本市場への展開を強化する意向を表明しており、両社の連携により、航空貨物市場の競争力がさらに高まることが期待されています。
まとめ
- 2024年11月、MRO JapanとEFWがA321貨物機改修に関する基本契約を締結。
- EFWの型式証明(STC)を活用し、A321型機の貨物機改修を日本国内で実現。
- メインデッキと下部デッキに合計24個のコンテナを搭載可能、最大ペイロードは28トン。
- 国内改修によりコスト削減、リードタイム短縮が期待される。
- MRO JapanとEFWの連携で、日本の航空貨物業界の競争力が向上。
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