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新東名高速道路、最後の区間全長16km2024年11月現在急ピッチで進行中!
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2024年11月現在、新東名高速道路「最後の区間」はどこまで進んでいるのか?
新東名高速道路は、日本の物流効率化と交通渋滞緩和を目指した国家規模のプロジェクトとして進められてきました。その中でも、最後の区間となる神奈川県海老名市から東京都世田谷区にかけての工事は、2024年11月現在、急ピッチで進行しています。この区間は全長16kmに及び、特に都心部へのアクセスを大幅に改善すると期待されています。
この区間の目玉となる「世田谷トンネル」(約8km)は、新東名プロジェクト全体の中でも最大規模の難工事となっています。都市部を通るトンネル建設は、地質や水系の影響を受けやすいため、多くの課題を伴います。
史上最大規模のトンネル湧水問題、その克服への挑戦
世田谷トンネルの掘削中、過去最大規模とされる湧水が発生しました。この湧水の量は1日あたり約5,000立方メートルにも及び、工事の進行に大きな影響を及ぼしました。一般的に、トンネル建設では湧水は避けられないものとされていますが、これほどの規模の湧水は想定外でした。
この問題に対応するため、施工チームは最新の止水技術を導入しました。特に、「高圧注入工法」による止水対策は、トンネル周囲の地盤に特殊な薬液を高圧で注入し、湧水を効果的に抑える画期的な手法です。さらに、多段階排水システムを採用することで、トンネル内の水を効率的に排出し、施工環境を確保しました。
最新技術で挑む湧水対策と今後の技術的課題
工事現場では、リアルタイム監視システムが導入されています。センサーをトンネル内に設置し、湧水量や地盤の動きを常に監視することで、即座に問題に対応できる体制を構築しました。このシステムにより、トンネル内の安全性が大幅に向上しています。
しかし、課題はまだ残っています。世田谷エリアの地質は非常に複雑で、湧水の発生源やその量を正確に予測するのは困難です。これに対応するためには、さらなる技術革新や施工方法の見直しが必要です。今後も引き続き、湧水問題に対する解決策が模索されていくことでしょう。
まとめ
- 新東名高速道路の最終区間は、2024年11月現在、急ピッチで工事が進行中。
- 世田谷トンネルでは、過去最大規模の湧水が発生し、工事に影響を与えた。
- 最新技術(高圧注入工法、多段階排水システム、リアルタイム監視)で湧水問題に対応中。
- 地質の複雑さなど、今後も解決すべき課題が存在する。
参考:E1A 新東名高速道路(海老名南JCT~御殿場JCT間)連絡調整会議 (第6回)開催結果について | ニュースリリース | プレスルーム | 企業情報 | 高速道路・高速情報はNEXCO 中日本
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