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NTT、自動運転の遠隔監視を支える「通信安定化ソリューション」提供開始

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NTTグループが、自動運転の安全性と信頼性を飛躍的に向上させる新たなソリューションを発表しました。この「通信安定化ソリューション」は、自動運転における遠隔監視の課題を解決し、より安全な自動運転社会の実現に向けた大きな一歩となります。

NTT、自動運転レベル4の遠隔監視を支える新技術を提供開始

NTTグループは、自動運転の遠隔監視における通信途絶リスクを大幅に低減する「通信安定化ソリューション」の提供を開始しました。自動運転レベル4の実現には、万が一の事態に備えた遠隔監視システムが不可欠ですが、通信が不安定になると、遠隔からの制御や監視が困難になるという課題がありました。このソリューションは、複数の通信キャリアの回線を同時に利用することで、通信途絶のリスクを極限まで抑え、遠隔監視の安全性を高めます。これにより、自動運転サービスの社会実装がさらに加速すると期待されています。

複数キャリアの通信を束ねて通信途絶を防ぐ、マルチキャリア技術とは

このソリューションの核となるのが、複数の通信回線を束ねる「マルチキャリア技術」です。一般的な通信システムでは、特定の通信キャリアの回線を利用しますが、電波状況が悪い場所や災害時などには通信が途切れる可能性があります。しかし、マルチキャリア技術では、複数の通信キャリア(例:NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなど)の回線を同時に活用し、リアルタイムで最も安定した通信回線に切り替える、あるいは複数の回線を並行して利用します。これにより、特定の回線が不安定になっても、別の回線で通信を継続できるため、通信が途切れることなく安定したデータ送受信が可能になります。自動運転の遠隔監視のように、一瞬の通信途絶も許されない重要な分野で、この技術は極めて有効です。

車載システムと通信技術が織りなす自動運転の未来

今回のソリューションは、通信技術と自動車技術の融合を示す好例です。自動運転車は、膨大なデータをリアルタイムで処理し、安全な走行を実現しています。このデータには、車両自体のセンサー情報だけでなく、遠隔監視システムからの指示や、道路状況などの外部情報も含まれます。これらのデータを遅延なく、そして途切れることなく送受信するためには、強固で安定した通信インフラが不可欠です。NTTの「通信安定化ソリューション」は、このインフラを支える重要なピースとなります。これにより、遠隔型自動運転サービスはもちろんのこと、将来的にはドローン配送やロボットによる遠隔作業など、通信の安定性が求められるあらゆる分野への応用が期待されます。

安心・安全な自動運転社会の実現に向けた大きな一歩

NTTグループが提供を開始した「通信安定化ソリューション」は、自動運転の遠隔監視システムにおける通信の課題を解決し、自動運転レベル4の社会実装を強力に後押しするものです。複数の通信キャリアの回線を組み合わせることで、通信途絶のリスクを最小限に抑え、遠隔監視における安全性と信頼性を大幅に向上させます。これにより、私たちの生活に自動運転サービスがより身近なものとなり、安心・安全なモビリティ社会の実現が加速することが期待されます。

参考文献:https://group.ntt/jp/newsrelease/2025/10/08/251008a.html

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