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鉄道車両用連結器・連結装置メーカー7選

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製品特性

               
安全対策
               
自動化
               
環境への配慮
               
保守性向上
               
信頼性向上
               
施工性向上

鉄道車両の連結器・連結装置は、車両同士を物理的・電気的につなぐ極めて重要な要素です。走行中の安全確保や車両編成の柔軟性、保守作業の効率にも大きな影響を与えるため、導入する機種やメーカーの選定は、車両設計や運用計画における重要な判断となります。

特に近年では、半自動化や完全自動連結機構の導入が進みつつあり、操作性やメンテナンス性、対応車種の互換性といった観点がますます重視されています。また、導入コストや部品供給体制、実績事例の有無も事業者にとって大きな判断基準となっています。

本記事では、国内外の主要な連結器メーカーについて、製品の特長や導入実績、適した用途などを簡潔に整理し、資料として活用しやすい構成でご紹介します。これにより、技術担当者や調達担当者が比較検討しやすく、実務に即した選定が可能となることを目的としています。

 

鉄道車両用連結器・連結装置のメーカー一覧表

メーカー名 国・地域 主な製品 ターゲット市場 技術の強み 採用事例 リンク
日本製鉄株式会社
Nippon Steel Corporation
日本(東京都千代田区) 自動解結型密着連結器、半永久型連結器、新幹線用密着連結器 高速鉄道、都市鉄道、在来線 高強度・高耐久性、長寿命設計 新幹線、北陸新幹線、JR各社、私鉄各社 日本製鉄
株式会社日本製鋼所
The Japan Steel Works, Ltd.
日本(東京都品川区) 密着連結器、半永久連結器、衝撃吸収形連結器 高速鉄道、都市鉄道、在来線 精密加工技術、信頼性の高い製品 JR各社、私鉄各社、貨物列車EF67形 日本製鋼所
福島製鋼株式会社
Fukushima Steel Works Co., Ltd.
日本(福島県福島市) 新幹線用密着連結器、自動連結器、半永久型連結器 高速鉄道、在来線、貨物鉄道 高強度・高精度な鋳造技術、国内シェアの高さ 新幹線、山形新幹線+東北新幹線、JR貨物、各種在来線 福島製鋼
株式会社ユタカ製作所
Yutaka Manufacturing Co., Ltd.
日本(東京都大田区) 電気連結器、列車自動解結システム 高速鉄道、都市鉄道、在来線 独自技術による高品質な電気部品製造 JR東日本、JR西日本、東武鉄道

中国、台湾、東南アジア、中近東、アメリカなどの高速車両や都市交通

ユタカ製作所
株式会社早川電機製作所
Hayakawa Electric Mfg. Co., Ltd.
日本(愛知県名古屋市) ツナギ箱、スイッチ箱、リレー盤 都市鉄道、在来線、電気連結器導入車両 電気系統の一体連結、高い接続信頼性、小型軽量化 名古屋市交通局、JR東海、関東私鉄各社、箱根登山鉄道3000形電車 早川電機
クノールブレムゼ
Knorr-Bremse AG
ドイツ(ミュンヘン) ブレーキシステム、連結器、ドアシステム 高速鉄道、都市鉄道、貨物鉄道 グローバル実績、各種車両システムとの統合技術 ICE(独)、TGV(仏)、MRT(シンガポール)など クノールブレムゼ
ワブテック・コーポレーション
Wabtec Corporation
アメリカ(ペンシルベニア州ピッツバーグ) 連結器、貨物車向け自動連結装置、車両管理システム 貨物鉄道、旅客鉄道、次世代都市交通 自動連結技術、IoT連携、サステナブル設計 BNSF Railway(米)、MTR(香港)、Indian Railways(印) ワブテック

 

鉄道車両用連結器・連結装置の日本国内メーカー5選

日本製鉄株式会社(Nippon Steel Corporation)

会社概要:日本を代表する鉄鋼メーカーで、重機・鉄道向けの機械部品製造にも豊富な実績を持ちます。特に連結器では、高強度材と精密加工技術を活かし、耐久性と安全性を両立した製品を提供。国鉄時代からの実績もあり、全国の事業者に幅広く採用されています。
おすすめポイント:高強度・高耐久・長寿命設計。
こんな事業者向け:長期使用を前提に、メンテナンス負荷を抑えたい大手鉄道事業者やインフラ重視の第三セクター。

日本製鋼所(The Japan Steel Works, Ltd.)

会社概要:大型鋳鍛造品に強みを持つ重工メーカーで、鉄道用連結器では精密部品の製造力が際立ちます。自動連結機能を持つタイプの開発も進めており、新造車両向けの高機能連結装置に定評があります。
おすすめポイント:精密加工・自動化対応・技術革新に積極的。
こんな事業者向け:自動運転や自動連結に対応した車両導入を検討する都市交通系事業者。

福島製鋼株式会社(Fukushima Steel Works Co., Ltd.)

会社概要:鉄道車両用の中小部品に特化し、軽量かつ高強度な連結部材の製造を得意としています。全国の中小私鉄との取引実績が多く、きめ細かなカスタマイズ対応が可能。部品供給や修理支援にも定評があります。
おすすめポイント:軽量化対応・柔軟なカスタマイズ・中小事業者向け。
こんな事業者向け:地方私鉄や観光鉄道など、コストを抑えつつ独自仕様に対応したい事業者。

株式会社ユタカ製作所(Yutaka Manufacturing Co., Ltd.)

会社概要:鉄道用連結器において、標準タイプから特殊仕様まで幅広く手がける総合部品メーカー。組立精度と納期対応力に優れており、都市鉄道や地下鉄車両向けにも採用実績があります。
おすすめポイント:多品種対応・短納期・都市鉄道実績あり。
こんな事業者向け:設備更新や仕様変更が多い都市型鉄道事業者やOEM供給元。

早川電機製作所(Hayakawa Electric Co., Ltd.)

会社概要:電気式自動連結装置のパイオニアとして知られ、電気・空気・信号系統の一体接続が可能な統合連結装置を提供。都市鉄道の自動運転車両や将来の無人運転にも対応できる高機能モデルを展開。
おすすめポイント:電気式連結・自動運転対応・信号一体化。
こんな事業者向け:次世代車両導入を視野に入れた大都市圏の鉄道事業者やシステム開発企業。

 

鉄道車両用連結器・連結装置の海外メーカー2選

クノールブレムゼ(Knorr-Bremse AG)

会社概要:クノールブレムゼは、1905年にドイツで設立され、鉄道車両および商用車向けのブレーキシステムを中心とした各種車載システムを提供する世界的なサプライヤーです。鉄道車両向けには、ブレーキ制御装置、空気供給装置、基礎ブレーキ装置などを提供しており、高速鉄道、地下鉄、路面電車、貨物列車、機関車など、あらゆる車両に対応しています。
おすすめポイント:長年の経験に裏打ちされた高い技術力と信頼性。
こんな事業者向け:安全性と性能を重視する鉄道事業者や車両メーカー。

ワブテック(Wabtec Corporation)

会社概要:ワブテックは、米国ペンシルベニア州ピッツバーグに本社を置き、貨物鉄道や旅客輸送業界向けに技術ベースの機器やサービスを提供する企業です。ポジティブ・トレイン・コントロール装置、鉄道用電子機器、エアコンプレッサー、トラクション・モーターなど、多岐にわたる製品を展開しています。近年では、スウェーデンのDellner Couplers社を買収し、連結器事業を強化しています。
おすすめポイント:幅広い製品ラインナップと最新技術の導入。
こんな事業者向け:最新の技術と包括的なソリューションを求める鉄道事業者や車両メーカー。

 

まとめ

鉄道車両用連結器・連結装置は、安全性や車両運用の柔軟性に直結する極めて重要な機器であり、その選定には多角的な視点が求められます。本記事では、国内外の主要メーカーについて、特長や技術力、導入実績を比較可能な形で整理しました。

国内メーカーでは、日本製鉄が高耐久・長寿命を特長とし、新幹線やJR各社に採用されるなど信頼性が高く、大規模路線での安定運用に適しています。日本製鋼所は精密加工と自動連結機能を強みに持ち、都市鉄道の新造車両や自動運転対応車両にマッチします。福島製鋼は、鋳造技術に優れ、軽量・高強度な連結器を提供。中小事業者向けの柔軟なカスタマイズも対応可能です。

電気系の専門メーカーとしては、ユタカ製作所が多品種・短納期対応に強く、電気連結器の海外展開も進んでいます。早川電機製作所は、電気・信号系統の一体連結を可能とし、自動運転・無人運転を見据えた高度なシステム構築に対応できることが特長です。

一方、海外メーカーでは、クノールブレムゼ(独)がブレーキ・ドア・連結システムを統合的に提供し、システムインテグレーションを求める事業者に適しています。ワブテック(米)はIoT連携や自動連結技術に注力し、次世代型都市鉄道や貨物列車向けのソリューションに強みを発揮しています。

これらを踏まえた選定のポイントは以下の通りです:

  • 信頼性・実績重視:日本製鉄、日本製鋼所(新幹線やJR導入)
  • コストと柔軟性:福島製鋼(中小事業者や観光鉄道向け)
  • 電気・自動連結対応:ユタカ製作所、早川電機製作所
  • システム統合志向:クノールブレムゼ(グローバル規格対応)
  • 次世代技術重視:ワブテック(IoT連携・自動化対応)

導入にあたっては、対象車種、運行エリア、保守体制、調達の安定性、導入コストといった実務的な観点から、自社のニーズに最も適したメーカーと製品を選定することが重要です。本資料が、実務者の判断を支える比較検討の一助となれば幸いです。

 

導入チェックリスト

鉄道車両用連結器・連結装置の導入を検討する際には、単なる製品選定にとどまらず、車両仕様・運用方針・保守体制・コスト構造など、多面的な観点からの評価が必要です。以下は、導入検討の初期段階で確認すべき観点を整理したチェックリストです。調達担当者・技術担当者・車両設計者間での共通認識形成や、メーカー選定時の比較資料としてご活用ください。

① 車両との整合性

  • 連結器の形式は既存車両との互換性があるか?(密着連結器/半永久型/自動連結器など)
  • ジャンパ線、空気管、電気接点の数・配置は現行仕様と整合するか?
  • 異系列車両や他社線との直通運転を考慮する必要があるか?
  • 車両停止精度や運転支援システム(ATO、TASC)との連携要件はあるか?

② 保守・運用の視点

  • 保守点検の頻度・内容は自社の体制で対応可能か?
  • 連結・解放作業に要する時間・手順は現場の負担にならないか?
  • 予備部品の入手性、交換作業の簡便性は確保されているか?
  • MTBF(平均故障間隔)やMTTR(平均修復時間)の実績値は十分か?

③ 技術的な信頼性・将来性

  • 自動連結・自動解結に対応したモデルか?
  • 空気管・電気線・信号線などの一体連結が可能か?
  • 将来的な自動運転化やCBTC導入に備えた拡張性があるか?
  • 極寒・多雪・海岸沿線など、特殊環境での使用実績はあるか?

④ コスト・導入スケジュール

  • 導入コスト(製品・工事費)は見積取得済みか?
  • 更新対象の車両両数や編成数に対するコストインパクトは?
  • 納期は調達計画・改造工期に適合するか?
  • 補助金・自治体支援などの制度活用可能性は検討済みか?

⑤ ベンダー選定・調達戦略

  • 同種の導入実績があるメーカーか?(新幹線・都市鉄道・貨物など)
  • 技術資料・試験データ・仕様書が開示されているか?
  • 保守サポート体制(定期点検、緊急対応、技術支援)は整っているか?
  • 地場工事会社との連携・一括施工対応は可能か?

このチェックリストは、導入検討のアイデア段階から仕様書作成・メーカー比較・社内調整に至るまで、幅広く活用できます。自社の導入目的や制約条件を明確にし、実務レベルでの選定・調達判断にお役立てください。

会社名株式会社MR.Nexus

住所〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1丁目11番12号 日本橋水野ビル7階

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