公開日: 最終更新日:

ななつ星in九州の料金と予約方法を完全ガイド|客室タイプ別の代金・3コースの出発日・抽選の仕組みまで徹底解説【2026年版】

鉄道
公共交通業界コラム
  1. TOP
  2. 公共交通業界コラム
  3. ななつ星in九州の料金と予約方法を完全ガイド|客室タイプ別の代金・3コースの出発日・抽選の仕組みまで徹底解説【2026年版】

日本初のクルーズトレイン「ななつ星in九州」。乗ってみたいと思って調べても、料金がいくらで、いつ申し込めて、どうすれば当たるのかがはっきりしません。しかも運行本数は半年で24本しかなく、申込期間も1か月だけです。本記事では客室タイプ別の旅行代金、3つのコースと出発日、申し込みから抽選までの流れ、車内の設備までを整理します。掲載した情報はすべてJR九州と「ななつ星in九州」の公式サイトで確認したものです。

結論:いまは申し込めない。次の受付は2026年秋頃

ななつ星in九州の受付期間と次回受付予定

直近の受付はすでに終了している

2026年9月時点で、公式サイトの申込みページには「お申込み受付は終了いたしました」と表示されています。対象は2026年9月から2027年2月出発分です。次回の受付開始は2026年秋頃を予定と案内されています。

つまり、いま思い立って申し込むことはできません。次の受付に備えて準備する段階です。この列車は1年中いつでも申し込める商品ではない、という点をまず押さえてください。

受付期間は1か月しかない

直近の2026年9月から2027年2月出発分の受付期間は、2026年4月1日の10時から4月30日の23時59分まででした。半年分の出発日を、この1か月の間にまとめて受け付ける仕組みです。

受付が始まってから知ったのでは間に合わないことがあります。公式サイトの告知を定期的に見ておくか、次の受付時期を先にカレンダーへ入れておいてください。

半年で24本しか走らない

2026年9月から2027年2月に出発する本数は、JR九州の企画・実施分で全24本です。内訳は3泊4日の雲仙コースが3本、同じく3泊4日の由布院コースが6本、1泊2日のわいたコースが13本、そして特別な「プレミアムな九州の旅」が2本です。

客室は10室しかないので、単純計算で半年間に乗れるのは240組程度です。倍率が高くなる理由はここにあります。なおこの本数に旅行会社が企画・実施する分は含まれていません。

料金は客室タイプと日数で決まる

ななつ星in九州の料金を日数と客室タイプで見る比較

3泊4日は135万円から185万円

JR九州が公表している旅行代金です。2名1室で利用したときの、おひとり様あたりの金額です。

コース スイート DXスイートB DXスイートA
3泊4日(雲仙・由布院) 1,350,000円 1,700,000円 1,850,000円
1泊2日(わいた) 700,000円 850,000円 950,000円

2名で申し込むなら、表の金額の2倍が支払う総額です。3泊4日のスイートなら2名で270万円、DXスイートAなら370万円になります。

1泊2日なら70万円から

もっとも手が届きやすいのは1泊2日わいたコースのスイートで、おひとり様70万円です。2名で140万円になります。3泊4日のスイートと比べると半額近い水準です。

1泊2日は出発本数も13本と最も多く設定されています。まず乗ってみたいなら、金額の面でも本数の面でもわいたコースが現実的です。

客室タイプによる差は日数で変わる

スイートとDXスイートAの差は、3泊4日で50万円、1泊2日で25万円です。日数が長いほど客室の差額も大きくなります。予算の上限が決まっているなら、日数を取るか客室を取るかという選択になります。

コースは3つ。それぞれ出発曜日が決まっている

ななつ星in九州の3コースと出発曜日の比較

2026年9月からのコース一覧

コース 日数 出発曜日 本数
雲仙コース 3泊4日 火曜日 3本
由布院コース 3泊4日 火曜日 6本
わいたコース 1泊2日 土曜日 13本
プレミアムな九州の旅 4泊5日 水曜日 2本

3泊4日は火曜日出発、1泊2日は土曜日出発です。3泊4日を狙うなら平日に4日間の休みが要るという点が、日程を組むうえで効いてきます。

出発日はすべて公表されている

コース 出発日
雲仙コース 2026年9月1日、9月8日、10月13日
由布院コース 2026年11月10日、11月17日、12月8日、2027年1月12日、1月26日、2月16日
わいたコース 2026年9月5日、9月19日、10月3日、10月10日、10月31日、11月21日、12月12日、12月26日、2027年1月9日、1月16日、1月30日、2月6日、2月27日
プレミアムな九州の旅 2026年10月14日(五島列島)、11月4日(日南・霧島)

2026年3月にコースが変わった

JR九州は2026年3月からコースを変更しています。コースのバリエーションが増え、季節感のある九州を味わえる旅にしたと説明されています。新たな立ち寄り地として加わったのが、佐賀の塩田津と熊本のわいた温泉郷です。

3月から8月の出発分では3泊4日が高千穂コース、1泊2日がくじゅうコースという設定でした。他の記事で見たコース名と違っていても間違いではなく、出発時期によってコースが入れ替わります。乗りたい時期のコースを公式サイトで確認してください。

食事は1回ごとに作り手が変わる

どの食事を誰が作るかまで公表されています。1泊2日のわいたコースを例に挙げます。

食事 提供する店 ジャンル
1日目 昼食 井本(福岡県福岡市) 日本料理
1日目 夕食 La Verveine(大分県由布市) フレンチ
2日目 昼食 ななつ星料理長 和・洋

3泊4日になると食事の回数が増え、担当する店も増えます。雲仙コースでは博多の寿司店「やま中」、大分杵築のフレンチ「M・Miura」、熊本の「MIMAKI」、福岡那珂川の「MAISON LAFITE」などが食事ごとに入れ替わります。同じ旅の中で一度も同じ作り手が続かないという設計です。

コースごとの中身

由布院コースは有田焼から始まる産業の歴史をたどる旅です。有田では十四代今泉今右衛門氏、十五代酒井田柿右衛門氏らと語らう時間があり、2日目は塩田津、最終日は薩摩焼の沈壽官窯を訪ねます。

雲仙コースは自然と水の恵みをたどります。久留米絣の工房、阿蘇の草原、雲仙の白雲の池、国東の両子寺という行程です。

わいたコースは1泊2日で、熊本のわいた温泉郷と大分竹田の岡城跡を巡ります。車内では地熱で抽出した天然染料を使う染物体験があり、2日目の朝食には岡藩に伝わる五斗味噌が出ます。

列車に乗らない日がある「プレミアムな九州の旅」

前半3日間は列車を離れて滞在する

通常のコースとは別に、出発日限定で2本だけ設定されているのが「プレミアムな九州の旅」です。JR九州は、列車だけでは巡ることのできない地域を訪ねるコースとして案内しています。

特徴は行程の組み方です。前半3日間は列車を離れて現地に滞在し、後半の2日間でななつ星に乗るという構成になっています。4泊5日のうち、列車に乗るのは後半だけです。

コース 行き先 出発日 ななつ星の乗車日
Aコース 五島列島 2026年10月14日(水) 10月17日〜18日
Bコース 日南・霧島 2026年11月4日(水) 11月7日〜8日

Aコースは五島列島

長崎県の五島列島を訪ねるコースです。五島氏庭園隠殿屋敷でのウェルカムディナー、福江島滞在プランでの五島つばき蒸溜所と五島の椿の訪問、上五島訪問プランでの頭ヶ島天主堂などが見どころとして挙げられています。

Bコースは日南・霧島

宮崎県の日南と鹿児島県の霧島をめぐります。武家文化の面影を残す城下町の飫肥、猪八重渓谷での早朝森林セラピー、鵜戸神宮の訪問と霧島神宮での特別参拝が見どころです。

どちらも1本しか設定されていません。日程が合うかどうかで選択肢が決まります。行程と旅行代金の詳細は公式サイトで確認してください。

申し込みの流れと抽選の仕組み

申し込みはインターネットで受け付ける

JR九州は、申し込みをインターネットで受け付けると案内しています。窓口は「ななつ星in九州」の公式サイトです。受付期間内に申込フォームから手続きします。

定員を超えたら抽選になる

申し込みが定員を超える場合は抽選で参加者が決まります。早い者勝ちではありません。受付期間中であればいつ申し込んでも条件は同じです。

直近の回では、受付が4月30日に締め切られ、結果は2026年5月以降にクルーズトレインツアーデスクから知らされる流れでした。申し込んでから結果が分かるまで、1か月程度かかると見ておいてください。

当たりやすい選び方

本数の内訳を見ると、選び方で確率が変わることが分かります。

  • わいたコースは13本。全24本の半分以上を占める。1泊2日なので日程も組みやすい
  • 雲仙コースは3本。もっとも本数が少ない
  • プレミアムな九州の旅は2本。出発日限定で、それぞれ1本ずつ

まず乗ることを優先するなら、本数の多いわいたコースを選ぶのが理にかなっています。特定のコースにこだわるほど、狭い枠を争うことになります。

次の受付までにやっておくこと

受付期間は1か月しかありません。始まってから考えると間に合わないので、先に決めておくことを挙げます。

  1. 3泊4日か1泊2日か。3泊4日は火曜日出発なので平日の休みが要る
  2. 客室タイプ。スイート、DXスイートB、DXスイートAで代金が大きく違う
  3. 予算の上限。2名で申し込むなら公表額の2倍が総額になる
  4. 候補日を複数。1本しかないコースもあるため、日程に幅を持たせる

抽選なので受付期間内であればいつ申し込んでも条件は同じです。慌てて初日に申し込む必要はありませんが、締切を過ぎれば次は半年後になります。

問い合わせ先

JR九州クルーズトレインツアーデスクの電話番号は0570-550-779です。営業時間は10時から17時30分で、火曜、水曜、日曜、祝日および年末年始、特定日は休業です。土曜は営業していますが火曜と水曜は休みという変則的な設定なので、かける前に曜日を確認してください。

旅行会社経由という別の枠がある

全24本とは別に設定されている

ここまでの本数はJR九州が企画・実施する分です。JR九州はこの本数に旅行会社が企画・実施する分は含まれていないと明記しています。つまり旅行会社の商品は別枠です。

公式サイトの申込みページには、旅行会社が企画する旅行商品のうち募集中のものが一部掲載されています。JR九州の受付が終わっていても、旅行会社の商品なら申し込める可能性があります。詳細は各旅行会社への問い合わせが必要です。

観光列車の予約は列車ごとに仕組みがまったく違います。抽選で決まるものもあれば、発売時刻に競争になるものもあります。たとえばSLやまぐち号は運行日1ヶ月前の10時からの発売で、会員向けに1週間前から申し込める仕組みがあります。乗りたい列車が決まったら、その列車のルールを先に確認してください。

受付が終わっているときの確認先

  1. 公式サイトの申込みページで、旅行会社企画分の掲載を確認する
  2. 掲載があれば、その旅行会社へ直接問い合わせる
  3. 同時に、次回の受付開始時期を公式サイトで確認しておく

客室と車内の設備

ななつ星in九州の7両編成と客室・共用設備のイメージ

7両編成に10室だけ

編成は7両で、ゲストルームは10室です。すべてがスイートルームで、普通車や二等にあたる席はありません。各客室にシャワー、トイレ、空調が備わっています。

客室は3タイプです。スイートは1車両に最大3部屋、DXスイートAは最後尾に1部屋、DXスイートBが1部屋という構成です。1号車と7号車は全面車窓になっています。

ラウンジと茶室がある

共用の設備として、ラウンジカー「ブルームーン」、サロンカー「木星」、茶室、BAR、ギャラリーShopがあります。茶室は畳のほかに椅子席の立礼式も用意されています。BARは別料金です。

車体と内装

車体の色はロイヤルワインレッドで、古代漆色の艶とゴールドの装飾が施され、県名が刻まれています。内装は和と洋、新と旧を融合させた設計で、木やファブリックが使われ、組子工芸や有田焼といった九州の伝統工芸が取り入れられています。

3泊4日は2日目に旅館へ泊まる

3泊4日のコースでは、2日目は列車を降りて旅館に泊まります。由布院コースは由布院 玉の湯、山荘 無量塔、亀の井別荘のいずれか、雲仙コースは旅亭 半水盧です。

由布院コースでは客室タイプによって泊まる宿が決まります。玉の湯にスイート4組、山荘 無量塔にDXスイートB1組とスイート2組、亀の井別荘にDXスイートA1組とスイート2組という割り振りです。宿から選びたい場合は、客室タイプも合わせて考える必要があります。

ななつ星in九州とはどんな列車か

2013年10月15日に走り始めた

ななつ星in九州はJR九州が運行する日本初のクルーズトレインです。2013年10月15日に運行を開始しました。「新たな人生に巡り逢う、旅。」をスローガンに掲げ、九州各地を周遊します。発着は博多駅で、駅には専用ラウンジが設けられています。

内閣総理大臣賞を受賞している

2016年6月、第1回「日本サービス大賞」の最優秀賞にあたる内閣総理大臣賞を受賞しました。JR九州によると、クルーのサービスと沿線住民の歓迎が一体となった点が評価されたものです。列車の設備だけでなく、走る地域ぐるみのもてなしが評価軸になっています。

料理人が乗り込んでくる

車内の食事は九州各地の名店から料理人が乗車して提供します。2026年からの新コースでは、長崎マリオットホテルの榮岩雅幸シェフが由布院コース1日目の夕食、久留米のCerniaの畑亮太郎シェフが2日目の昼食、臼杵のUSAMIの宇佐美友香シェフが3日目の昼食を担当するといった形で、食事ごとに担当が決まっています。

寿司、フレンチ、イタリアン、日本料理、郷土料理と幅があり、同じコースでも食事ごとに作り手が変わります。移動そのものより、車内で何を食べ何を体験するかに重心が置かれた列車です。

まとめ

最後に要点を整理します。

  • 2026年9月時点で受付は終了している。次回の受付開始は2026年秋頃の予定
  • 受付期間は1か月だけ。直近は4月1日10時から4月30日23時59分までで、半年分をまとめて受け付けた
  • 半年で全24本、客室は10室。わいたコースが13本ともっとも多い
  • 料金は3泊4日が135万円から185万円、1泊2日が70万円から95万円。2名1室利用時のおひとり様あたり
  • 定員を超えたら抽選。早い者勝ちではないので、受付期間内に落ち着いて申し込めばよい
  • 旅行会社の商品は別枠。JR九州の受付が終わっていても申し込める場合がある

まずは公式サイトで次回の受付時期を確認し、乗りたいコースと客室タイプを決めておいてください。受付が始まってから考え始めると、1か月はあっという間に過ぎます。

本記事の料金・出発日・受付期間は2026年9月時点でななつ星in九州公式サイトおよびJR九州の発表に掲載されていた情報です。コースと旅行代金は期ごとに変わります。申し込みの前に必ず公式サイトで最新の内容をご確認ください。

公共交通・モビリティ業界の最新情報は Mobility Nexus で随時更新中です。

関連記事